研究課題/領域番号 |
17K04514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 日本女子大学 (2018-2023) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2017) |
研究代表者 |
藤崎 和香 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20509509)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 多感覚知覚 / 時間知覚 / 質感知覚 / マルチモダリティ / 映像と音声 / 同時性判断 / 感覚フィードバック / 時間ずれ |
研究成果の概要 |
質感は空間や時間とともに感覚モダリティをまたぐように存在する。感覚モダリティをまたぐように存在する情報は異なる感覚間をつなぐ重要な手がかりとなるだけでなく、感覚統合の結果としてまた新たな知覚体験を生起させる。本研究はこれまで個別に研究されてきた時間知覚と質感知覚の関係性を多感覚統合の観点から明らかにすることを目的とした。実験ではさまざまな視聴覚の時間ずれを持つ動画刺激について、同時性判断、時間順序判断、質感評価、違和感判断を行った。実験の結果、同時性判断、時間順序判断、質感評価、違和感判断には乖離があることが示された。また乖離の度合いは問うている質感評価の内容によって変化することが示された。
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自由記述の分野 |
実験心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多感覚の時間知覚研究は2000年代に入ってマルチメディアインターフェイスなどの普及とともに爆発的に発展した。さらに2010年代より多感覚の質感研究も発展してきている。しかしながらその両者を結び付けた研究は、両者が密接に関わるにもかかわらず驚くほど少ない。本研究の知見はマルチメディアインターフェイスを利用する人間にとって自然で使いやすいものにするための基盤となるものであり、違和感の低減、ヒューマンエラーの抑制、低コストでありながら魅力的な製品設計などに貢献できるだろう。
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