1918~45年における帝国大学大学院への女性の進学実態を調べて、東北帝国大学(理学、法文学分野)、東京帝国大学(法学、農学分野)、大阪帝国大学(理学分野)、北海道帝国大学(農学分野)における女性の大学院進学者を明らかにした。そして、化学・法学分野を専攻した女性進学者について、進学動機・背景・進学後のキャリアパス等を明らかにし、戦前戦後期の女性の大学院進学の歴史的展開を考察した。さらに、1950~60年代に新設された新制女子大学大学院の文系研究科(修士課程)12校を対象に、大学院の専任教員予定者から女性研究者の経歴を分析し、女性のキャリアパスにおける旧制大学院進学の位置づけを考察した。
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