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2023 年度 実績報告書

東日本大震災後の東北沿岸被災地における地域教育実践に関する継続的調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04520
研究機関岩手大学

研究代表者

土屋 直人  岩手大学, 教育学部, 教授 (10318751)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード東日本大震災 / 地域教育実践 / 教育実践史 / 教育運動 / 生活綴方 / 北方性教育
研究実績の概要

本研究は、3.11東日本大震災後の東北沿岸被災地において行われている広義の「地域教育実践」の実態とその展開過程を継続調査し、その意義を考察することを目的としたものである。
これまで、東北の太平洋沿岸地域の小・中学校(およびその近郊)の現地に赴いての、小・中学校の実践者への個別の聞き取り調査を実施してきたが、コロナ感染拡大への対応等の理由により、近年は直接のヒアリングの実施が難しくなるなどの理由から、調査期間の延長を申請してきた。
最終年度の本年度においては、特に、昨年度以前から継続してきた、宮城県東松島市雄勝の徳水博志氏の「復興教育」実践と地域づくりの取り組みに焦点を当てた調査を続けてきた。
また、現場教師たちが集い東北の教師も実践報告を行う研究会等に継続して参加した。具体的には、東北地区民間教育研究団体連絡協議会研究集会(青森・浅虫)や東北作文の会研究会(宮城・古川)、岩手民教研(岩手・盛岡)等々に参加し、各分科会・研究会等で東北の教師の実践報告と討論を聴くことを通して、実践(あるいはその回顧)の動向や、議論・論点の動向、現場教師の教育実践の実態把握を行い、東北沿岸地域での取り組みや実践の実態・課題等について情報収集を行った。
さらに、日本教育方法学会や日本臨床教育学会などにも参加し、全国各地の災害後の教育実践への取り組みに関する調査研究の成果に関する情報収集を行ってきた。
他方、近年、研究会等においていわゆる「被災地教育実践」の報告事例が数年前より少なくなってきた傾向があり、以後、研究課題の練り直しや研究の視点の再吟味、情報収集対象拡大等への工夫を試みたが、調査・研究の進展を得ることが難しいところであり、いわゆる「3.11後の地域教育実践」に関する論文の公表や学会発表等での研究成果の公表にまで至っていない状況である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「社会科・公民科教育研究の動向」2024

    • 著者名/発表者名
      土屋直人
    • 雑誌名

      『民主主義教育21』(全国民主主義教育研究会編)

      巻: 18 ページ: 138ー141

  • [学会発表] 北方性教育運動に学ぶもの2023

    • 著者名/発表者名
      土屋直人
    • 学会等名
      作文教育全国大会宮城大会(日本作文の会)
    • 招待講演
  • [学会発表] 「子ども理解」の視座としての「個のリアリテ」 ―秋田・佐々木昂のリアリズム綴方教育論の再読から―2023

    • 著者名/発表者名
      土屋直人
    • 学会等名
      日本臨床教育学会

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公開日: 2024-12-25  

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