研究課題/領域番号 |
17K04521
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
室井 麗子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (40552857)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ルソー / 自伝的著作 / 教育思想史 / 市民社会論 / 記憶論 / 自己形成 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、2019年度が最終年度であったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、最終年度に実施予定であった研究作業の一部(国外での調査研究ならびに研究成果報告)が実施できなかった。そのため、研究計画を一部変更し、2019年度に実施できなかった研究作業を、2020年度に実施することとした。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大状況が継続していたため、2020年度に実施予定であった研究作業を、2021年度に実施することととした。 しかしながら、2021年度においても新型コロナウィルス感染拡大状況が継続しており、国外での調査研究ならびに成果報告が実施できなかったため、研究計画の一部を再度変更し、2021年度は、今後国外での調査研究ならびに成果報告が可能になった際にはすぐに実施できるように準備作業を行った。加えて、文献研究を実施しその研究成果を国内で報告した(オンラインで実施された学会ならびに研究会等)。 具体的な研究内容としては、ルソーの自伝的著作の教育思想史的意義を、M.フーコーの統治性研究を手がかりとしたA.ファーガスン『市民社会史論』の読解を中心に、ヨーロッパにおける市民社会論の考察をとおして明らかにした。また、記憶論を分析枠組みとして用いて、ルソーの自伝的著作の構造を検討した。さらには、P.アドならびにB.カルネヴァリの研究を手がかりにルソーの自伝的著作において描出される自己形成の内実を解明した。これらの研究成果については、教育哲学会第64回大会(オンライン実施)ならびにメモリー・ペダゴジーに関する共同研究の研究会(オンライン実施)で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、国外への渡航が不可能であったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、海外渡航が可能となり、国外での調査研究ならびに研究成果の報告が可能になった際にすぐに実施できるように、準備作業を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、今年度実施予定であった研究作業の一部が遂行できなかった。今年度実施できなかったこの作業は、次年度に遂行することとした。経費はその遂行のために使用する予定である。
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