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2019 年度 実施状況報告書

教員は評価アイデンティティをどう形成するのか

研究課題

研究課題/領域番号 17K04527
研究機関筑波大学

研究代表者

根津 朋実  筑波大学, 人間系, 教授 (50344958)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードvaluephobia / グループ・インタビュー / 教師教育
研究実績の概要

本研究課題は3カ年の研究期間であり、平成31/令和元年度は第三年次に相当する。主な研究活動として、昨年度に引き続き、作業課題(2)「設定した分析枠組にもとづき質問紙を作成し、教職志望者や現職教員を対象に量的調査を実施する」の遂行に努めた。第二年次の研究の遅れに伴い、当初の予定を修正し、「量的調査」から「小規模の質的調査」へと切り替えた。
具体的な作業として、教師によるグループ・インタビューを実施し、データを入手した。また、日本で報告の乏しい「評価する側の懸念」について、評価研究者Scriven, M.による"valuephobia"概念を参照し、分析枠組を検討した。その一部は、教育目標・評価学会第30回大会(京都府立大学)の口頭発表により報告した。これらの成果は、次年度以降、学術論文や学会発表等としてまとめられる予定である。さらに、昨年度に実施したStenhouse, L.に関連する研究成果を論文としてまとめ、学内紀要で公にした。
当初の計画では、当該年度は作業課題(3)「作業課題(1)(2)の分析結果をもとに、試行を視野に入れつつ 、教職課程及び現職教育のプログラム案を構想する」に着手し、まとめとする予定だった。そこへ突如、所属研究室(筑波大学人間系B棟)の耐震改修、およびそれに伴う仮研究室(同大学・平砂学生宿舎9号棟)への移転業務が発生した。結果、年度の半ばから、通常業務や本研究課題を含む研究の遂行・研究費の執行が、著しく困難となった。よって事業年度を一年延長し、成果のまとめに充てることとした。引き続き、入手したグループ・インタビューのデータに基づく研究成果の発信に努め、教育評価に関するプログラム案をまとめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究室の耐震改修、および仮研究室への移転と、当初想定しなかった業務の発生による。

今後の研究の推進方策

事業年度の一年延長が承認されたため、当初予定の第三年次の計画を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

耐震改修等により本研究課題を年度半ばからほぼ遂行できず、事業年度の一年延長を申請・承認されたため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Stenhouse, L.A.の履歴にみる諸特徴:"Teacher as Researcher"論の再検討に向けて2019

    • 著者名/発表者名
      根津朋実
    • 雑誌名

      筑波大学教育学系論集

      巻: 44(1) ページ: 37-47

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「評価する恐怖」の提起:valuephobia概念を参照して2019

    • 著者名/発表者名
      根津朋実
    • 学会等名
      教育目標・評価学会第30回大会(於 京都府立大学)
  • [図書] 教育内容・方法 改訂版2019

    • 著者名/発表者名
      根津朋実・樋口直宏(編)
    • 総ページ数
      227
    • 出版者
      培風館
    • ISBN
      4563058580
  • [備考] Twitterによる発信

    • URL

      https://twitter.com/17K04527

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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