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2021 年度 実績報告書

カナダの教員養成系大学における多文化教師教育の実施状況に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04541
研究機関滋賀大学

研究代表者

児玉 奈々  滋賀大学, 教育学部, 教授 (10389603)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード多文化教師教育 / カナダの教員養成 / 公正と多様性
研究実績の概要

本研究は、移民社会であるカナダ・オンタリオ州で2015年度に導入された4学期制教員養成プログラムにおける多文化教師教育の実施状況と課題を考察することを目的としている。教員養成プログラムを設置しているオンタリオ州内の大学を訪問して、副学部長等の教員養成プログラム担当者を対象に、2015年度から「公正と多様性(equity and diversity)」の内容を科目等で扱うことが必修化された4学期制教員養成プログラムにおける各大学の多文化教師教育の実施状況や方針についてのインタビュー調査を行い、その結果の分析を行った。
本研究課題は2020年度までの3年間の研究計画であったが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で最終年度に予定していた学会発表を計画通りに進めることができなかったため、 補助事業期間を2年間延長した。
当該年度は、前年度に研究成果を論文化して原稿を完成させていたものについて、所属学会関係者からフィードバックを得る機会があり、そこでの意見を参考に、多文化教師教育の理論の先行研究を再整理して、分析の視点を設定し直した。そして、設定し直した分析の視点を用いて収集データを再分析する作業を進めた。具体的には、アメリカやカナダで行われてきた先行研究から整理した多文化教師教育理論を参考に授業科目とフィールドワークの接続の有効性を指摘し、それを本研究の主たる分析の視点として、オンタリオ州の8大学を訪問して行ったインタビュー調査で収集した全データを再分析した。その分析結果をもとに、オンタリオ州の多文化教師教育の実施状況の評価を行った。これらの作業で得られた研究成果の一部を学会で発表した。また、前年度に執筆した原稿を構成し直し、査読付き学術誌に投稿した。査読結果と掲載の可否は2022年5月末に判明する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Immigrant Students and Racial Injustice in Canadian Public Education2021

    • 著者名/発表者名
      Nana Kodama
    • 学会等名
      日本教育学会第80回大会課題研究I: Integration of Immigrants and the Role of Public Education: Envisioning Inclusive Policies and Practices in the With/Post Covid-19 Era
  • [学会発表] カナダの学校教育における多文化主義の受容と実践2021

    • 著者名/発表者名
      児玉奈々
    • 学会等名
      日本カナダ学会第46回年次研究大会

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公開日: 2022-12-28  

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