研究課題/領域番号 |
17K04547
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
森田 英嗣 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 副学長 (50200415)
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研究分担者 |
森本 洋介 弘前大学, 教育学部, 講師 (20633613)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 動画リテラシー / オンライン / 教師教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、日本の学校教育に<動画リテラシー>教育を組み込む際の前提となる、教員自身の<動画リテラシー>を、オンラインで育成するプログラムを開発することを目的としている。当該プログラムは、①初回の「講義」、②映像技法、②音声技法、③構成技法の3つの各「習得プログラム」、および④動画分析課題と⑤動画制作課題からなる「技法活用プログラム」、そして⑥最終回の「講義」からなる。またここでプログラム開発とは、適切な試行ののち、評価・改善を施して完成させることまでを含んでいる。 3年計画の内の1年目は、オンラインでのプログラムの実施にあたり、当初活用予定であった<VVCweb>は、その機能を<MOODLE>に移植する作業が必要と判断され、予定を変更し、その分、遅れがちであった。2年目は大きく進展し、①から④までを完成させ、当初の予定からの遅れは⑤と⑥が3年目に残された状態までに挽回させた。また、動画をウエブ上で分析・学習できる技術を開発し、端末のシステムに依存せずに実施可能な体制を整えるなど、オンラインでの受講の可能性を整えた。ただし同時に、大学提供の<MOODLE>の機能に不足があるなど、課題もみつかり、プロジェクトの全体を完遂させるには、民間サーバーでの実施が必要になる可能性も出てきた。 そこで、最終年である3年目は、⑤と⑥の開発に加え、民間サーバーでの展開方法の確立が課題として残された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オンラインでの実施システムに関して1年目に時間を要したが、2年目の本年度は、大きく、挽回し、当初の予定通り、3年間で完遂できる目処が立った。
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今後の研究の推進方策 |
上述のように、開発するプログラムは、①初回の「講義」、②映像技法、②音声技法、③構成技法の3つの各「習得プログラム」、および④動画分析課題と⑤動画制作課題からなる「技法活用プログラム」、そして⑥最終回の「講義」からなる。またここでプログラム開発とは、適切な試行ののち、評価・改善を施して完成させることまでを含んでいる。 最終年度である3年目は、⑤及び⑥、そしてオンラインでの実施システムを、民間サーバーでの実施を含めて確立させることで、当初からの目標は達成できる見込みである。 加えて、当初の予定にはなかったが、オンラインでの学習システムは、実施場所を選ばない特性があることに鑑み、日本語だけでなく、他言語でも受講できる技術を確立させること、外国の研究者の興味を引きつけ、共同での国際的展開の可能性も、可能な範囲で追求したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
④動画分析課題(「技法活用プログラム」の一部)、そして⑥最終回の「講義」の作成および評価について活用すると同時に、民間サーバーの使用について検討する。また、外国での研究成果交流を実施したい。
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