研究課題/領域番号 |
17K04560
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
若木 常佳 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90454579)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リフレクション / 自分軸 / 自己探究 |
研究実績の概要 |
これまで先行研究の考察,国内でのインタビューとその分析などを行い,リフレクションの「阻害」「促進」の要因とそれが生じるシステムについては,推察できており,それぞれが生じる際のイメージ図も作成した。 そうした研究成果を踏まえ,オランダの教師教育の現場で「阻害」「促進」の状況を観察し,リフレクションに対して「阻害」が生じた場合の教師教育者の具体的な振る舞い」について,推察した要因とシステムについて考察を深める予定であった。 しかし,コロナ禍で渡蘭ができなかった。そこで,日本の教師教育を踏まえた上で,オランダの教師教育の現場についての理解と調査を行なっている3名にインタビューを実施した。 それにより,リフレクションを「促進」させるための手がかりとして,「自己探究」「自分軸」というキーワードを得た。また,コーチングの視点から,「リフレクションに対して「阻害」が生じた場合の教師教育者の具体的な振る舞い」の具体についての考える機会を得た。 本研究課題は,「教師の省察を促進・阻害する要因の解明」であるが,この研究は,リフレクションの促進に繋ぐためのものでもある。故にこれらの研究内容を踏まえ,今後は,リフレクションを促進するための教師教育者の具体的な振る舞いを整理していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究から推察段階は進んでいる。しかし,リフレクション場面での教師教育者の具体的な振る舞いについての探究は十分ではない。研究課題は,リフレクションの「阻害」「促進」の要因の解明であるが,その解明だけではなく,リフレクションを「促進」させる状況を考案していく必要がある。そのためには,「阻害」が生じた場合の教師教育者の具体的な振る舞いの考察をする必要があり,今年度,オランダの教師教育の現場から,「教師教育者の具体的な振る舞いの考察」ができれば,その点の考察が可能と考える。
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今後の研究の推進方策 |
可能であれば,オランダの教師教育の現場で「「阻害」が生じた場合の教師教育者の具体的な振る舞い」を観察し,それについての考察を行いたい。しかし,今年度も,無理である場合には,コーチングの理論を活用したり,別の科研での研究テーマの内容と重ねてリフレクションを「促進」させる状況をどのように構築するのかを考えたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた海外出張がコロナ禍でできなかったためである。今後海外渡航が可能であれば,そのために活用し,無理であれば,オンラインのインタビュー,図書購入,教師学会の発表旅費に活用する。
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