• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

「恵那の教育」の実践構造に関する総合的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K04563
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関都留文科大学

研究代表者

佐藤 隆  都留文科大学, 教養学部, 教授 (70225960)

研究分担者 森田 道雄  放送大学, 福島学習センター, 特任教授 (40109236)
佐貫 浩  法政大学, その他部局等, 名誉教授 (60162517)
片岡 洋子  千葉大学, 教育学部, 名誉教授 (80226018)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード生活綴方教育 / 教師教育 / 教師の集団性 / 子ども理解 / 教育課程
研究成果の概要

第1は、『石田和男教育著作集』の刊行である。これは先行する研究課題のものであるが、本研究において完成を見た。この著作集の読み取りを深めることを通じて、恵那の教師たちの協働の歴史を明らかにすることができた。とりわけ重要なのは、子どもの生活綴方を教師集団が、協働で読み解き、子どもを理解しようとしたことである。この活動が、彼らの教育実践の原動力となった。
第2に、恵那の生活綴方教育と同様に子どもの表現を大切にする世界の教育実践を検討する一環として、フランス・フレネ中等教育実験学校を対象に調査研究を行った。子どもの表現の自由の保障のために教師が集団として子ども理解を共有しようとしている点を確認できた。

自由記述の分野

教育実践学

研究成果の学術的意義や社会的意義

『石田和男教育著作集』を2017年に刊行したが、各巻において研究代表者、研究分担者、研究協力者がそれぞれ解説論文を執筆し、石田和男と「恵那の教育」の諸特徴をうきぼりにすることができた。とりわけ、教師たちの協働が教育実践を支える基盤として構想されており、その相互浸透性についての研究は教育実践概念を拡張・富裕化させるうえで重要であることを確認した。
これは今日の教員政策が、教師個人の資質・力量に焦点を当てている傾向が強まっているなかで、恵那の教師の集団的な教育実践が教師の、専門性の発達へのつながっていった経験はあらためて検討されるべきであることを提起した。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi