研究課題/領域番号 |
17K04574
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
齋藤 千景 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (50618163)
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研究分担者 |
竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
鹿野 裕美 宮城大学, 看護学群(部), 准教授 (40510631) [辞退]
三森 寧子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70633395)
鎌塚 優子 静岡大学, 教育学部, 教授 (80616540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 養護実習 / 実習指導 / サポートガイド / 新型コロナウイルス感染症 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は養護教諭の専門性の向上を目指した養護実習のスタンダートモデルを開発することである。当初は2019年度までの予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により、1年延長した。2020年度は以下を実施した。 ①新型コロナウイルス感染症への対応を学習する教材の開発。②養護実習受け入れのためのサポートガイドの評価と修正。以下に詳細を述べる。 ①新型コロナウイルス感染症の流行は児童生徒の健康を守るために、感染予防策を徹底することが求められ、養護教諭の職務内容、さらには養護実習にも大きな影響をもたらした。養護実習に参加する学生にとっても、受け入れる養護教諭にとっても、初めての経験であり、養護実習も混乱することが予測された。そこで、ケースメソッド教育を活用した新型コロナウイルス感染症に対する学校の対応を、学生が実践的に学ぶことができる教材を開発した(ケースメソッド教育に活かす、学校用ケースブック 2021.3発行)。大学の授業で教材を用いた授業を実施して、学生の学びを評価した。今後、結果を論文発表する予定である。 ②2019年に実施したアンケート調査の結果を受けて、「養護実習受け入れのためのサポートガイド」における実習の計画例と実習の評価項目の内容を再検討した。計画例と実習評価は、各大学により実習日数や評価の基準が異なるため、現時点では、統一した内容を記載することは難しいとの結論を得た。特に評価の基準については、養護実習のスタンダートモデルを考える上では重要な課題であり、継続して取り組んでいく必要がある。また「養護実習受け入れのためのサポートガイド」をより多くの実習で活用してもらうために、養護教諭向けの雑誌に掲載する予定である。
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