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2018 年度 実施状況報告書

海外につながる子ども達の表現力・協働力を促進するドラマワークショップの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04585
研究機関朝日大学

研究代表者

松井 かおり  朝日大学, 保健医療学部, 准教授 (70421237)

研究分担者 今井 裕之  関西大学, 外国語学部, 教授 (80247759)
吉田 達弘  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10240293)
石田 喜美  横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00612996)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードドラマ活動 / 多言語・多文化 / リテラシー / ZPD
研究実績の概要

本研究の目的は、ヴィゴツキーの発達研究及び社会文化的理論を基盤とするパフォーマンス心理学に基づき、海外に繋がる子ども達が学ぶクラスにおけるドラマ的手法を利用した指導プログラムを開発することである。
本年度は、小学校の海外にルーツがある子ども達を対象とした取り出しクラスの授業参観をはじめ、海外にルーツを持つ子ども達が在籍する英語クラスを参観し、教師と子ども達のやりとりの観察と、教師に対し教授方法や指導観に関する聞き取りを行った。特に彼らの信念が生成される過程での経験や葛藤に注目し授業行動との関連を分析した結果、小学校、中学校、高等学校の教師達が各々類似の経験を持ちながらも、異なる信念に基づいて指導を行う様子が明らかになった。また市民ボランティアが務める学習支援員についても、聞き取り調査を行い、彼らの学習観、指導観と、担当教員との間のそれのズレやそれに伴う葛藤についてもまとめた。
また、移民大国である英国からドラマファシリテーター2名を招聘し、移民の子ども達も学ぶ公立学校でのドラマ的手法を使った活動事例のレクチャーを受けた。またその中から、教科学習に応用できる身体的な活動のワークショップを実施し、外国人児童生徒適応指導員や市民ボランティア教師、教育委員会の担当者が体験した。別日には、紹介を受けたワークショップを地域の外国人児童生徒家族と日本人児童生徒家族が共に体験し、多文化・多言語の状況下でも実施可能であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年から新しい地区において、海外にルーツがある子ども達の支援活動を始めたため、教師たちの通常クラスの授業行動と海外にルーツがある子ども達が在籍するクラスのでの振る舞いとの比較や聞き取り、また市民ボランティアによる学習支援の実態の聞き取り調査など、基礎的な調査に時間がかかった。

今後の研究の推進方策

次年度は、これまでの基礎調査のまとめを論文化して発表するほか、学校教育の特に言語教育の場で利用できるドラマ活動の開発をすすめ、活動案として公開する。また地域で実施してきたドラマ活動記録をまとめる。

次年度使用額が生じた理由

次年度は、共同研究者が代表者が観察をしているサイトで共同観察を行うための出張費や、ドラマ活動をまとめ公開するための費用を計上している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 海外にルーツがある子ども達の教育における市民サポーターの役割-瑞穂市外国人児童生徒支援員の支援方法に焦点をあてて-2018

    • 著者名/発表者名
      松井かおり
    • 雑誌名

      朝日大学一般教育紀要

      巻: 第43号 ページ: 1-10

    • DOI

      13413589

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 海外にルーツがある子ども達が参加する英語授業における教師の思考2018

    • 著者名/発表者名
      松井かおり
    • 学会等名
      全国英語教育学会
  • [学会発表] フィールドワーク科目における 外国人児童生徒等教育に関わる教員養成充実化の試み:留学生共同ワークショップとフィールドワークとを組み合わせた授業実践の事例から2018

    • 著者名/発表者名
      石田喜美、半沢千絵美、河野俊之
    • 学会等名
      日本教育大学協会研究集会
  • [学会・シンポジウム開催] DIET(Drama in Education for Teachers and all students)プロジェクト22018

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公開日: 2019-12-27  

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