研究課題/領域番号 |
17K04589
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
山田 綾 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (50174701)
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研究分担者 |
瓦林 亜希子 都留文科大学, 教養学部, 准教授 (10780249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フレネ教育 / ビヤンヴェイヤンス / 社会に開かれた教育課程 / 生活教育 / 対話的実践 / 主体と共同推敲 / カリキュラム・マネジメント / 問題解決的学習過程 |
研究実績の概要 |
今年度は,フランスのフレネ中等教育実験クラスを訪問し,追加調査を実施するとともに, 戦後より生活教育の実践を続けてきた愛知教育大学附属岡崎中学校と学校法人きのくに子どもの村学園で訪問調査を実施する予定であったが,コロナ・ウィルスの感染状況により,ほとんどの訪問調査を断念した。唯一,学校法人きのくに子どもの村学園の分校の一つである学校法人北九州自然学園「北九州子どもの村小中学校」のみ,共同研究者の瓦林亜希子によ り訪問調査が実現した。 学校法人きのくに子どもの村学園には,五つの分校および高等専修学校があり(きのくに子どもの村小中学校、南アルプス子どもの村小中学校、北九州子どもの村小中学校、きのくに国際高等専修学校,かつやま子どもの村小中学校、キルクハニティ子どもの村),今回訪問が実現した小中学校はその一つである。訪問調査では,各分校創設者である堀真一郎氏にお話を伺うことができた。日本では数少ないオルタナティブ・スクールの一つである学校法人きのくに子どもの村学園では近年入学希望者が増加しており,ニーズ・支持が増加していることが窺われた。そこで,卒業生のインタビュー調査を行い,フランスのフレネ中等実験クラスと比較しながら,現代的意義について検討する計画を立てた。フランスのフレネ中等実験クラスとは,世界最初のフレネ中等実験クラスがあるCLEF(ラ・シオタ)とロンシャン中学校(マルセイユ)である。これまでの生徒や教師へのインタビュー調査を整理し,比較検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
フランスのフレネ中等実験学校と日本のオルタナティブ・スクールの訪問調査を計画していたが,コロナ・ウィルス感染拡大のために実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
日本のオルタナティブ・スクールや,あるいは生活綴り方実践の流れを汲んで実践を試みている中等実践を訪問調査により記録し,教師や卒業生のインタビュー調査を行う。但し,コロナ・ウィルスの感染状況によっては,調査方法を遠隔で実施可能な方法に変えて実現する予定である、フランスで試みられている二つのフレネ中等教育実験クラスの実践記録とインタビュー調査の記録整理を進め,上記の比較検討を行い,対話の意義と実践課題について明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
フランスのフレネ中等実験クラス及び日本のオルタナティブ学校やプロジェクト学習あるいは対話実践に取り組んでいるクラスの視察を行う予定であったが,コロナ・ウィルスの感染拡大のため,そのほとんどを中止せざるをえなかったため,これらを次年度実施する予定である。 次年度は,日本のオルタナティブ・スクールや生活綴り方実践の流れを汲んで実践を試みている中等実践を訪問調査により記録し,教師や卒業生のインタビュー調査を行う。但し,コロナ・ウィルスの感染状況によっては,調査方法を遠隔で実施可能な方法に変えて実現する予定である、フランスで試みられている二つのフレネ中等教育実験クラスの実践記録とインタビュー調査の記録整理を進め,上記の比較検討を行い,対話の意義と実践課題について明らかにする。
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