本研究は、大阪府立北野高校に残る明治29年から昭和15年度『大阪府中学校長会記録』等の分析を通して明治期から昭和初期における校長会の実態を明らかにし、戦前の校長会が教育政策過程に対してどのような役割と機能を果たしていたのかを実践史研究の視点から考察することを目的とした。研究の結果、校長会の役割と機能に関して、校長の自主的会議体であったこと、校長間の情報交換機能、行政からの指示・伝達機能だけでなく、校長会から行政機関に対する下意上達機能があったことを明らかにした。また、『大阪府中学校長会記録』保存と研究資料を目的に、資料を製本し、北野高校へ所蔵先の北野高校等へおさめた。
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