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2020 年度 実施状況報告書

在宅死を支える「看取り教育」プログラムの新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04618
研究機関園田学園女子大学

研究代表者

日吉 和子  園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (80760248)

研究分担者 大石 直也  京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40526878)
BECKER CARL.B  京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)
福山 秀直  京都大学, 充実した健康長寿社会を築く総合医療開発リーダー育成リーディング大学院, 特任教授 (90181297)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード看取り / 在宅看護 / 在宅ケア / 社会福祉 / 高齢者福祉
研究実績の概要

本研究の目的は、一般成人を対象とした「看取り教育」プログラムを開発することである。また、看取る者の「死への恐怖」は精神的負担に関連しているため、看取り教育の評価は「死への恐怖感情」の低減について心理尺度を用いて評価する。更に低減効果の要因について脳画像を用いて脳解剖学的視点から検討し、文理融合型の学際的研究を行う。
これまで、看取り教育開発のために、在宅での看取り経験のある家族介護者を対象としてインタビュー調査を行った。対象は看取りを行った経験のある元家族介護者であり、26名を対象としている。質的分析の結果、看取りの恐怖の低減には、死について考えたことがあること、死後他界観があることが関連しており、死についての項目を看取り教育に含むこととした。また、看取り教育開発に必要な情報収集のため、我が国における認知症患者の看取りの現状について調査し、死に対する恐怖については死の恐怖と脳機能に関するの文献レビューを行っている。それらをふまえて一般人を対象とした看取り教育プログラムを開発し、本年は実施予定であったが、新型コロナの影響で介入実施ができなかった。また本年はプログラム開発に注力したため、学会発表は行わなかった。論文発表は以下の通りである。

カール・ベッカー、「日本における「続く絆」の重要性」『医学界新聞』第3402号、11頁、2021年1月4日.
Becker, Carl. (2021) Reducing the high social cost of death. KyotoU Research News (Kyoto University) Winter 2021, p. 16.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は介入研究であり、新型コロナの影響で被験者の公募、および講義ができる状況ではなく、介入実施を見送ってた。プログラム開発は進んでおり、新型コロナ等の感染症からの影響を受けないためにも、看取り教育の動画を作成し、遠隔で見ることができる媒体を作成している。介入実施の準備もできている。
また、脳画像解析は被験者14名に対して、実施前の画像分析に入るところであり、当初予定していた進捗より遅れてはいるが、予定通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

今後は脳画像撮像を実施した被験者14名を対象に、開発した看取り教育を行い、看取り教育の効果を心理指標と脳画像を合わせて評価する予定である。本研究の看取り教育は、一般人に対するものであり、研究終了後も看取り教育の講義を発信できるよう、また新型コロナ等の感染症の状況にも影響されないよう、動画を作成し、それを遠隔で視聴できる媒体を作成している。本研究の結果は学会発表および論文としての発表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

介入実施ができなかったため、被験者への謝金が必要である。また、新型コロナで学会発表が遅れてしまったため、来年度の学会発表、論文発表の予算が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 「日本における「続く絆」の重要性」2021

    • 著者名/発表者名
      ベッカー・カール
    • 雑誌名

      医学界新聞

      巻: 3402 ページ: 11-11

  • [雑誌論文] Reducing the high social cost of death.2021

    • 著者名/発表者名
      Becker, Carl.
    • 雑誌名

      KyotoU Research News (Kyoto University) Winter 2021

      巻: 9 ページ: 16-16

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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