研究課題/領域番号 |
17K04633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
椋木 香子 宮崎大学, 教育学部, 教授 (00520230)
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研究分担者 |
松村 納央子 山口学芸大学, 教育学部, 准教授 (50341136)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 幼児教育・保育 / 道徳教育 / カリキュラム |
研究成果の概要 |
本研究では、オーストラリア及びドイツにおける幼児教育の視察調査を行い、カリキュラムと実践の関係について、実践事例や保育者へのインタビューをもとに分析・考察を行った。その際、各国の社会的・文化的背景を考慮した上で、道徳性育成についてどう扱われているか調査した。 多文化・他民族社会を背景とするオーストラリアでは、子どもたちのアイデンティティの形成や多文化理解・多様性の理解に力を入れている。ドイツでは、幼児教育においてもコンピテンシーモデルが導入されつつあるが、道徳性育成に関しては、自己形成や自己意識に関する活動が関連するのではないかと考えられる。
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自由記述の分野 |
道徳教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では幼児期には「道徳性・規範意識の芽生え」を培うとされている。オーストラリアやドイツでは「道徳性」という言葉は使われていないが、オーストラリアでは「相手を思いやり、尊重する人間関係を構築する」「多様性を尊重する」ことが国の保育理念として明記されている。また、両国とも子どものポートフォリオを作成し、アイデンティティの形成を重視している。一方で、規範意識に関しては他の活動に付随して触れられている程度である。今後、グローバル化が進む中で、幼児期の道徳性育成においては、自己概念の形成と多様性の尊重が重要になってくると考えられる。
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