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2019 年度 実施状況報告書

「深い学び」を生成する保育カリキュラムの研究―自然発生的遊びに着目して―

研究課題

研究課題/領域番号 17K04638
研究機関宮城学院女子大学

研究代表者

西城 裕子 (磯部裕子)  宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (50289740)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード深い学び / 保育カリキュラム / 自然発生的遊び / 計画・評価
研究実績の概要

本年度の研究は、前年度に引き続き、研究園の実践事例及び環境について、保育者及び研究者の記録をもとに分析し、実践者と共にこの検証を進めた。その研究成果については、年度末にシンポジウムで公開することとし、その開催を企画していたが、新型コロナ感染症予防のため、急遽中止とした。それに代わるものとして、現在、実践資料集を作成中である。
「自然発生的な遊び」の展開を分析するに際し、保育者の保育の見通しが極めて重要なファクターとなるため、保育者自身は、何を手掛かりに見通しを立てているのか、その視点の分析を進めている。
保育者の見通しのベースにあるのは、保育者の子どもの遊びを読み取る視点であることから、複数の保育者が一つの子どもの遊びを読み取る事例を用いて、その実践の記録及びインタビューから保育者の遊びを読み取る視点の違いを比較検討し、整理している。これらのデーターから、「自然発生的な遊び」が、子どもの「深い学び」を実現するカリキュラム作りの諸要素を見出し、研究園のカリキュラムを編成していく。さらに、カリキュラムと実践を双方向的に検証し、「深い学び」を実現するカリキュラムの実際と、その実践を支える理論を構築していく。
また、質的研究である本研究を通して、保育現場の質的研究のあり方について、先行研究や先行事例をもとに検証を進めている。近年、実践者の研究が精力的に進められているが、実践者が行う研究の課題とは何なのか、そのあり方についても、実践者と共に検証を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究園の実践が、予定通りに展開していないことに加え、昨年度末よりコロナ渦の影響で、保育現場での調査ができない状況が続いているため。

今後の研究の推進方策

コロナ渦の影響により、保育現場での調査研究が予定通り進められない状況にはあるが、様々なツールを使って、記録を取り、整理することで、「深い学び」を実現する実践づくりの検証とカリキュラム編成を進める。それらの研究成果は、その実践と共に広く公開し、地域の実践者と共に検証する。
今年度は、研究の最終年となるため、研究の総括として、「深い学び」を生成する保育カリキュラムの諸要素から保育におけるカリキュラム論を再考し、その成果を学会及び著書として公表する。またこの間の実践資料については、資料集を作成し、公表する。

次年度使用額が生じた理由

市内近隣の園を研究園と指定したため、旅費、出張費等の支出が必要ではなかった。また年度末に予定していた研究成果公表のためのシンポジウムが、コロナ感染予防のため中止としたことにより、そのための会場経費、謝金の出金の必要がなくなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 関わり合いの場(ノット)としての園づくり2020

    • 著者名/発表者名
      磯部裕子
    • 雑誌名

      子ども学

      巻: 8 ページ: 186-202

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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