本研究では、実践記録をもとに、保育空間とカリキュラムの連関、環境がアフォードする実践の具体の検証、環境や空間の変化と子どもの遊び、探究のプロセスから、「深い学び」を生み出す要素の検証を進めてきた。教授的な遊びは、「遊び」の形式をとっていたとしても、保育者の計画した到達段階に達することが目的とされがちで、そのプロセスに子どもが実感する「学び」が生成しづらい。「自然発生的な遊び」は、系統的でないことから、保育者が事前に計画することに困難が伴うが、子どもの興味の深まりから派生する遊びの見通しを持ち、教材の可能性を探ることで、子どもの学びを深化させていくことが可能となる。
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