研究課題/領域番号 |
17K04658
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
大友 達也 安田女子大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (90369497)
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研究分担者 |
黒野 伸子 岡崎女子短期大学, 現代ビジネス学科, 准教授 (70515957)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 健康情報 / 図書館 / 生涯学習センター / 高齢者 / サロン / 健康寿命 / 生涯学習 / 関係性 |
研究実績の概要 |
本研究は生涯学習の現状と課題を健康教育の視点で整理するものである。特に健康情報を得る過程、健康情報活用の実践で人と人との関係性が必要であり、効果的であると考え、現状と課題のほか、関係性づくりの効果に関する可能性について実証研究するものである。測定方法については、健康寿命に影響しうるセルフマネジメント、、関係性、年齢をもとに3次元モデルを構築する。調査は国保の健康診査受診率の最も高い宮城県と最も低い広島県を比較し、関係性等の地域差を視野に入れ、生涯学習の実習状況とそれにかかわる課題、関係性構築による健康教育効果の可能性、生涯学習の場のサロン化への必要性について吟味するものである。整理する点は大きく3点で、第1に現状分析として健康情報の処理過程における人の行動のモデル化である。第2に既存セ生涯学習プログラムの実態と問題点の整理、第3にサロン化する場の可能性を探る。昨年度の研究の成果については、先行研究の整理を実施。プレ調査の実施としては、仙台市へ訪問し、仙台市における公的機関、図書館や生涯学習センターの担当者に問題意識などについて、聞き取り調査を行っている。プレ調査の段階では、図書館の健康教育についての積極的な実践はみられなく、図書館が健康情報を得る場になっているとは考えらえるが、関係性構築の場、講習などの場としての機能は十分とは考えにくい。広島市においては、図書館職員への聞き取りでは図書館がサロンの場の機能を持つことに関して、必要性、期待をしているような発言があった。本格的調査になる前の基礎調査のための情報を収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年はプレ調査として、仙台市の行政機関、図書館を訪問し、健康教育の実施状況や認識を確認している。記録をまとめた段階で活動は中断している状態で、昨年予定している広島での行政機関のプレ調査等はできていない。先行研究の整理については、まだ不十分で、今後も先行研究の整理と併行して行う必要がある。個人的事情(入院とリハビリ等)で6か月相当の遅れとなっている。
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今後の研究の推進方策 |
本調査を行うための準備を行う。準備については、プレ調査の補足と本調査の内容吟味の後に、年内にアンケート調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
郵送アンケート調査と分析を今年実施するため、人件費、郵送料が必要となる。
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