| 研究課題/領域番号 |
17K04679
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| 研究機関 | 早稲田大学 |
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研究代表者 |
ミャグマル アリウントヤー 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (70752616)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 在日モンゴル人 / 留学の意義 / 質的調査 / 博士課程 |
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| 研究実績の概要 |
一国に留まらないヒト・モノ・カネ・情報のグローバル化が進展している中、質のより良い教育を受ける目的で海外を渡る留学生の移動は、強くその影響を受けながら拡大している。本研究は、国際移動・モビリティー研究の一環として、留学という営みの主体と同時に対象者である学生（また元留学生）に着目し、留学の経験について構築主義的アプローチに基づき、量と質の双方の側面から総合的に分析するものである。
具体的に、日本を留学先として選択し、国費ないし私費で日本の高等教育機関などに在籍中の、または卒業したモンゴル人を対象に、モビチリティーの意義をどのように捉えればよいのかに対して、留学過程における結果、その背景における諸要因を探り、明確にし、分析の新たな枠組みを提示することを目的にしている。
本年度もコロナ感染拡大は、ライブ調査の実施、さらに所属機関別のグループを対象にしたフォーカスグループ調査の見直しをせざるを得なかった。結果、焦点を在日モンゴル人博士課程の現役院生や修了者に当て、追加調査を行った。どの院生にとっても、運用言語の熟達度、指導教員との相互作用及び自己表現の場の有無が成果につながる重要な要因となっており、さらに、留学の成果が留学過程における困難を乗り越えた上での結果として位置付けられているという共通点があった。私費の院生については、授業料や生活費が渡航時から奨学金制度によって安定的な状況にある国費の院生と比べて、当初の「目的」が薄れてゆき、その結果、成果までの過程が長引いてしまうということが明らかになった。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大において、調査対象者及びファシリテーターの変更により対象グループの調査設定などを見直す必要性があった。調査者本人も感染し、後遺症が生じたこともあったため、パソコン上の作業を調整せざるを得なかったが、引き続き博士課程を中心にした調査を実施することができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
計画見直しの結果、ファシリテーターの今後の変更も避けたいために、４名より２名に減らすと同時に、フォーカスグループの実施は次年度の後半に行う。ライブ調査も合併するが、その前段階として、ディグリープログラムのグループとして高等専門学校、そしてノンディグリープログラムの代表として専門学校の現役学生や卒業生の調査を進める。本研究の課題設定に沿った比較分析を試みるがゆえに、これまでの段階的な調査結果を投稿論文にまとめる予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
フォーカスグループ、研究補助員およびファシリテーターの人件費、参加者への謝礼金などに使用する。
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