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2019 年度 実績報告書

ドイツの教育の個別化に関する実証的研究‐教育の標準化と子どもの多様性の観点から‐

研究課題

研究課題/領域番号 17K04686
研究機関大阪教育大学

研究代表者

中山 あおい  大阪教育大学, グローバルセンター, 教授 (00343260)

研究分担者 長島 啓記  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00298449)
立花 有希  宇都宮大学, 国際学部, 講師 (60736198)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード子どもの多様性 / 移民 / 個別支援 / インクルージョン / 教師教育 / 教育の個別化 / 学力
研究実績の概要

本研究は、PISA以降、教育スタンダード等にみられる「教育の標準化」が進む一方で、児童生徒の多様化(移民背景や特別なニーズのある子ども)が進んでいるドイツにおいて、教育の「個別化」がどのように捉えられ、実践されているのか、教育政策や教育実践、教師教育において検証するものである。
2017年度から2019年度にかけて、子どもの多様性や「個別化」に関する教育について、ドイツ国際教育研究所(DIPF)等において文献調査を行うとともに、それがどのように教育政策に反映しているのか、バーデン・ヴュルテンベルク州の学校開発研究所や、ヘッセン州フランクフルト大学教育学部にある「個別支援オフィス」でインタビュー調査を実施した結果、両州において「コンピテンシー志向」と「個別支援」に焦点をあわせた学習が奨励されており、教員のための「個別支援」に関する研修や助言の具体的な活動を把握することができた。また、個別支援の学習形態についてバーデン・ヴュルテンベルク州の初等・中等教育段階の学校Elise von Koenig Gemeinschaftsschuleにおいて実践例を検証するとともに、移民の子どもに対する教育について、2019年度はライプツィヒのSchule am Rabetを訪問し、具体的な支援について検証した。さらに、教師教育については、2019年にビーレフェルト大学やライプツィヒ大学で訪問調査を行うとともに、ライプツィヒ群学務局(LaSuB)・教員養成センター(Lehrerausbildungsstaette)で試補教員向けの授業参観を行い、インクルージョンや子どもの多様性と個別支援が教師教育において重要な教育課題として位置づけられていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学力の低い生徒のための促進戦略にみる個別支援2019

    • 著者名/発表者名
      中山あおい
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要 総合教育科学

      巻: 67 ページ: 145-152

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ドイツの学力向上政策と社会的公正のための取り組み―教師教育の観点から―2019

    • 著者名/発表者名
      中山あおい
    • 学会等名
      日本教師教育学会第29回研究大会
  • [学会発表] 子どもの多様性と学習の個別化について―ドイツの事例から―2019

    • 著者名/発表者名
      中山あおい
    • 学会等名
      日本教育学会第78回大会
  • [学会発表] 多様な言語文化背景をもつ子どもの教育―人材育成における「特別視しない」という壁―2019

    • 著者名/発表者名
      市瀬智紀、齋藤ひろみ 中山あおい 浜田麻里
    • 学会等名
      日本国際理解教育学会第29回研究大会
  • [図書] PISA後のドイツにおける学力向上政策と教育方法改革2019

    • 著者名/発表者名
      久田敏彦監修 ドイツ教授学研究会編
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      八千代出版
    • ISBN
      ISBN978-4-8429-1758-0

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公開日: 2021-01-27  

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