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2019 年度 実績報告書

スーパーグローバルハイスクール等にみる国際バカロレアの普及の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 17K04688
研究機関奈良教育大学

研究代表者

渋谷 真樹  奈良教育大学, 学校教育講座, 教授 (80324953)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード国際バカロレア / グローバリゼーション / 中等教育
研究実績の概要

本研究では、日本の初等・中等教育の強みを維持しつつ、国際バカロレア(以下IB)の卓越した面を取り入れ、グローバル社会に対応した<新しい能力>を習得する機会を、より多くの生徒に提供する方法を明らかにすることを目的とした。
IBは、グローバル社会に対応する思考力や判断力等を習得し、国際的な大学入学資格を取得できる教育プログラムとして期待されている。一方、西洋中心的で、コストが高く、一部の生徒しか恩恵を受けられない点や、従来型の教育を受ける生徒との隔絶が生じかねない点などが批判されてきた。
そこで、本研究では、Ⅰ IB認定校で観察や聞き取り調査を行い、IBの利点と危険性を整理した上で、Ⅱ. スーパーグローバルハイスクールや日本人学校でのグローバル教育の実践を調査し、Ⅲ. より多くの生徒が日本に合った形でグローバル社会に対応する能力を習得するために、IBのいかなる側面をどう導入すべきかを明らかにした。
最終年度では、グローバル化とIB教育に関する文献を調査した。とりわけ、国公立のIB校の設置背景や教育実践に関する資料を調査した。そして、IB認定校やIB関心校を訪問して授業観察をしたり、関係者に聞き取り調査を行ったりした。その上で、グローバル化に対応した<新しい能力>育成をどのように捉え、どんな実践をしているのかを分析した。
また、異文化間教育学会などの学会や、国際バカロレア関連のシンポジウム等に参加して、最新情報の収集や発信に努めた。2019年4月には、国際比較教育学会にて、日本の公設民営学校におけるIBの導入に関するポスター発表を行った。同年9月には、筑波大学主催の国際バカロレアシンポジウムにて講演を行った。さらに、2020年秋に刊行予定の日本国際バカロレア学会に投稿すべく、研究論文の執筆の準備を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 公設民営学校による国際バカロレアの導入は国際理解を促進するのか―新自由主義と国際理解教育の結節点としての「グローバル人材」育成―2019

    • 著者名/発表者名
      渋谷真樹
    • 雑誌名

      国際理解教育

      巻: 25 ページ: 57 - 66

    • 査読あり
  • [学会発表] The Implementation of the International Baccalaureate and Its Impact on Neoliberalism in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      SHIBUYA, Maki
    • 学会等名
      Comparative and International Education Society
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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