研究課題/領域番号 |
17K04691
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
佐藤 万知 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (10534901)
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研究分担者 |
立石 慎治 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 研究員 (00598534)
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
杉原 真晃 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (30379028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大学教授職 / アカデミックアイデンティティ |
研究実績の概要 |
2017年度は初年度ということで,アカデミックアイデンティティに関連する先行研究の収集とレビューを実施した。また,これまでの大学教員調査のデータの再分析を実施した。その成果に基づきながら,メンバーによる研究会(ブレインストーミングを含む)を,2017年5月(スカイプ),2018年1月(名古屋大学),3月(広島大学東京オフィス)に実施した。 その結果を踏まえ,大学教員のイメージを把握するための調査としては,当初計画していたデルファイ調査法ではなく,インターネット調査を実施することとし,調査項目のたたき台を作成,検討した。また,教員本人の大学教員らしさに関する認識については,計画ではテキスト分析やライフストーリーインタビュー手法を用いることとしていたが,写真を用いた聞き取り調査を実施することとし,3名に対するパイロット調査を実施した。これらの結果については,2018年度中に大学教育学会全国大会およびInterantional Academic Identities Conference 2018において発表を予定している。 また,2018年度に企画をしているInternational Academic Identities Conference 2018 (IAIC2018)の準備を進めた。大学および大学教員の将来像を探索する意味合いも含めた大会テーマを設定し,国際会議そのものが科研のテーマとも合致するようにしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年度内に研究成果の発表はできていないが,パイロット調査の実施等を踏まえ,2018年度中に実施する調査の概要を決めることができた。2018年度には,大学教育学会およびInternational Academic Identities Conferenceでの発表を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
インターネットでの調査を実施予定。また,IAIC2018でアカデミックネスに関するシンポジウムを企画し,海外の研究者との意見交換を実施することを計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内における聞き取り調査を実施予定であったが,調査方法の見直しに伴い,パイロット調査に留まったため,調査費用が不要となった。繰り越された助成金については,今年度の聞き取り調査およびインターネット調査費用としてしよう予定である。
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