研究課題/領域番号 |
17K04699
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
宮上 多加子 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (90259656)
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研究分担者 |
河内 康文 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20723448)
田中 眞希 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (60368850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 経験学習 / 職場学習 / 中堅介護職員 / サービス提供責任者 / ホームヘルパー / 人材育成 / ICT活用 |
研究実績の概要 |
本研究では、人が仕事を通した経験から学んでいく過程を経験学習ととらえ、職場における経験学習に影響する職員間の相互作用や職場環境について探求することを目的としている。調査対象は、高齢者介護施設と訪問介護事業所の介護職員とする。個別インタビューを実施して得られたデータの質的記述的分析を行い、職場内外の他者との関係と支援内容、それらの支援を通した職務遂行能力の発達について明らかにする。 2017年度~2019年度は、高齢者介護施設の中堅介護職員およびその指導者、訪問介護事業所のホームヘルパー・サービス提供責任者・管理者に対する面接調査を実施した。2020年度以降はCOVID-19の影響で訪問面接調査が実施できなかったため、ICTを導入している訪問介護事業所に着目し、導入に伴う業務内容や職場環境の変化、また職場における学習機会の変化について明らかにすることを目的としてアンケート調査を行った。2021年度の実績は、以下のとおりである。 ①グループインタビューの実施:先駆的にICTを取り入れて活用している訪問介護事業所が多い3県のヘルパー協会会長に対して、Zoomを活用したグループインタビューを実施し、訪問介護分野のICT活用の現状と課題について聞き取りを行った。 ②アンケート調査の実施:西日本3県において訪問介護分野でICTを導入している11の事業所に所属するホームヘルパーとサービス提供責任者を対象にアンケート調査を実施し、9事業所の職員127人より回答を得た。その結果、サービス提供責任者が行う業務においてICT導入に伴う効果を実感しており、また職務能力向上につながる振り返りの機会が増加したとの回答が多かった。
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