研究課題/領域番号 |
17K04710
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
水上 祐治 日本大学, 生産工学部, 准教授 (60738649)
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研究分担者 |
本多 啓介 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (50568425)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | IR / 研究者 / イノベーション / 組織論 |
研究実績の概要 |
“枠組み構築”は、水上(代表者)が担当した。本研究のスコープとマイルストーンを明確にした。次の“文献検索”では、作業量が多くなったため、水上と本多(分担者)の両名にて行った。検索の分野は、理論では、主に計算機統計学、書誌学、コンピュータサイエンス、IRの分野を検索した、事例では、分野を限定せず広い分野で検索を試みた。 続く“理論構築”は、水上が担当して、Mizukami et al.(2015)[5]の拡張型媒介中心性指標の改良を行った。そして、その改良した拡張型媒介中心性指標を用いて分析を行った。また、2つ目の指標として、研究分野の連携具合を見える化する指標を導出した。この指標を用いると、戦略的に研究分野間の共同研究の推進を進めることができるようになり、イノベーションによる新しい技術等の創出に貢献できる可能性があると考えられる。なお、分析は作業量が多いため、水上と本多の両名にて行った。 “検証”では、事例研究を通じてそのモデル有効性を検証した。分析データは、クラリベイト・アナリティクス社の協力のもと、過去30 年の全世界の論文を網羅しているWeb of Science Core Collection データベースを用いた。検証では、事例研究を行い、“ホスピタリティ分野の研究動向”、“国内86国立大学における中心的研究者と3つの枠組み”、“日本大学3工学系学部の業績比較”、“IoT分野における日米中における国際比較”を分析した。また、日本語の論文に関してもCiNiiを用いて試行を行っている。 最後の“HPC 構築と運用”では、HPC上でのプログラミング作業が完了していない状況にあるが、一般的なコンピュータでの試作プログラムが完成しており、計算時間を要するが、分析と機能検討が可能な環境が整っている。現在、HPC上でのプログラミング作業を急ピッチで進めている。なお、“HPC - 運用”は、研究日程の全期において改良作業が発生すると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進んでいると考えられる。本研究のスコープである“枠組み構築”、“文献検索”、“理論構築”、“検証”において、計画通りに作業が進んでいる。 一方、“HPC 構築と運用”では、プログラミング作業が完了していない状況にあるが、試作プログラムが完了しており、時間を要するが、分析ができる環境が整っている。なお、“HPC - 運用”は、研究日程の全期において改良作業が発生すると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定されていた通り、“理論構築”において、組織単位の評価とその定量的分析手法の確立が挙げられ、いくつかの事例分析を予定しており検証を進める。 また、“HPC 構築と運用”については、プログラミング作業が完了していない状況にあるため、引き続き開発を進める。なお、一般的なコンピュータでの試作プログラムが完了しており、時間を要するが、分析ができる環境が整っている。なお、“HPC - 運用”は、研究日程の全期において改良作業が発生すると考えられる
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた国内研究会発表において、主催者側の受入れ数に限りが出たため、日本行動計量学会・行動計量学岡山地域部会に参加できなかった。そのため、その旅費相当分が次年度繰越となっている。(統計学の分野では、岡山大学を中心に統計学者のグループが形成されており、積極的な研究活動が行われている。) この金額については、本年度、その国内研究会に参加することで消化予定。
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