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2021 年度 実施状況報告書

米国国立公園局の核兵器ツーリズムにみる原子力政策の変質と公教育のための博物館展示

研究課題

研究課題/領域番号 17K04716
研究機関京都外国語大学

研究代表者

東 自由里  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (80269795)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードミュージアム / 原爆製造 / マンハッタン計画 / 歴史観 / 教育事業 / 展示
研究実績の概要

調査対象である「原子遺産財団」が保存・収集していたデジタル史料は米国ニューメキシコ州アルバカーキ市にある国立原子力博物館(National Museum of Nuclear Science and History) に委託され、この二つの組織の協力関係が強化されたことを知り、2021年度は国立原子力博物館を視察・資料収集する予定であった。また原子爆弾製造計画「マンハッタン計画」の拠点であったロスアラモス市と同じニューメキシコ州に国立原子力博物館があるため、館長とも連絡を取り合っていたが、コロナ禍のために博物館も一時期閉館となり、米国での調査を実施することができなかった。
米国での調査を実施することはできなかったが、既に視察し資料収集しているハンフォード(ワシントン州)、ロスアラモス(ニューメキシコ州)、オークリッジ(テネシー州)3カ所に関する研究書(主に洋書)を精読する時間を確保することができ、研究を進めた。
また海外の原爆製造計画に携わった都市での現地調査ができなかったが、原爆投下の記憶と関連する論文をローマ・サピエンツァ大学が発刊する学術雑誌Status Quaestionisの特集号にレフリー付き英語論文を発表することができた。
尚、「産業遺産保存国際会議」が2021年8月30日―9月4日開催予定であったがカナダ・モントリオール市界隈の産業遺産を訪れるプログラムが組み込まれているため、オンラインでの開催は避けたいことを知らされた。そのため開催は2022年に延期となり、Reinterpreting Industrial Heritage from a Global Perspective の部門で本研究の成果の一部、マンハッタン計画と歴史保存に関する研究発表を行うことができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

海外出張を伴う全ての調査をコロナ禍で中止せざるを得なかった。海外渡航がいつ可能になるか不明であったため、2022年3月に国内にある原子力伝承館などを視察・資料収集する計画をたてた。しかし、直前になってまん延防止等重点措置が京都市内にも適用されたため、移動することができず国内の出張も全て中止する必要があった。

今後の研究の推進方策

当該科研プロジェクトは2年連続延長しているため、海外での調査の代わりに2022年度は国内にある原子力に関連する教育事業に焦点をあてて調査をする。また、オンラインでの国際会議に積極的に参加していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため全ての出張を中止する必要があった。2年連続の延長のため、海外調査は遂行せずに国内出張費にあてる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] "In This Corner of the World : Animated Landscapes of Hiroshima and Kure in the Present Tense"2021

    • 著者名/発表者名
      Julie Higashi
    • 雑誌名

      Status Quaestionis (Sapienza University of Rome)

      巻: 20 ページ: 193-217

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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