研究課題/領域番号 |
17K04729
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
菊野 雅之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90549213)
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研究分担者 |
府川 源一郎 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (00199176)
八木 雄一郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80571322)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 教科書データーベース / 国語科教育学 / 旧制中等国語読本 / 教科書検定 / 教材研究 / 保科孝一 / 吉田弥平 / 落合直文 |
研究実績の概要 |
2018年の全国大学国語教育学会(武蔵野大学)において、協同研究者である府川源一郎氏を中心に、戦前国語教科書データベースの考え方に賛同する研究者らが情報交換を行う場を設けることができた。これをきっかけにし、メールでのやりとりを通じて、大規模データベース構築に向けてのコンセンサスの形成に成功し、そのコンセンサスに基づいて、全国規模の学会におけるラウンドテーブル開催に漕ぎ着けた(全国大学国語教育学会茨城大会 茨城大学 2019年6月予定 「社会的リソースとしての中等国語読本・女学校国語読本・文法読本データベース作成に向けて ーデータベース作成の意義・視点・方法・対象・先行研究についてー」コーディネーター:菊野雅之 登壇者:八木雄一郎ほか)。研究代表者はそのラウンドテーブルのコーディネーターを担い、共同研究者である八木雄一郎も登壇者として出席することとなっている。加えて、教科書分析に必要な観点や知見(読むこと、書くこと、指導事項に基づいた言語活動・学習活動の分析方法論)を深める観点・業績も着実に積み重なり、データベース作成に向けての基礎的な土台も引き続き固められてきた。 6月に行われるラウンドテーブルでは、コンセンサスを共有するだけに留まらず、用語の確定、具体的な作業手順、データベースの範囲、作成の際の留意点、作成の意義と価値といった広範にわたる内容について積極的に協議し、引き続き研究が確実に実行されるために必要な内容を固めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大規模データベース構築に向けてのコンセンサスの形成に成功し、そのコンセンサスに基づいて、全国規模の学会におけるラウンドテーブル開催に漕ぎ着けた(全国大学国語教育学会茨城大会 茨城大学 2019年6月予定)。研究代表者はそのラウンドテーブルのコーディネーターを担い、共同研究者である八木雄一郎も登壇者として出席することとなっている。加えて、古典教育論を中心とした国語科教育学に関する研究実績も着実積み重ねられている。
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今後の研究の推進方策 |
全国大学国語教育学会(茨城大会)におけるラウンドテーブル上において、教科書データーベース作成における方針や留意点について協議・共有を行い、データベース作成の具体的なスケジュールの組立てや分担、責任の割りふりを行い、確実なデータベース作成を目指す。また、新たな協力者・賛同書を募り、学会も巻き込んだ問題意識の喚起も目指したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学院生を確保できず、人件費が支出することができなかった。今後、共同研究者となりえる研究者が自身の研究費の使用によって、出張を行ったため、本研究費からの支出を抑制することができた。今後は、さらなる資料収集に重点的に使用していくこととする。
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