本研究は、創造性や発想を重視した美術・工芸教育の具体的方法論を導き出すことにある。現代社会の造形・生産活動における技術や方法の急速な変化は、既存の造形プロセスに大きな影響を与え、教育プロセスも変革が必要である。義務教育における造形教育活動でも、その影響は多大であり、人間観、社会観、知識観などの視点から、何が基礎・基本であり、何をどのような理由で学ぶ必要があるのかという最も基本的な教育学的視点が問われている。特にAiの影響下における社会変化とともにPCが家庭内で一般化されるなかで、「手でつくる」ということの意味や、PCへのアプローチを検証していくことは、今後の造形教育にとって重要である。
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