研究課題/領域番号 |
17K04743
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
梶原 良成 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70334076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | デザイン教育 / 地域デザイン / デザインプロジェクト / 美術科教育 / 課題発見解決型 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、授業課題において地域と連携したデザインプロジェクトを行う一方、前年度に地域における課題として対象とした馬頭地区商店街をゼミのプロジェクトのテーマに選び取り組んだ。 授業課題における地域デザインプロジェクトは、国史跡・神田城跡と周辺の公園および飲食店を対象に学部3年生およびゼミ生も加わって行なった。那須与一生誕地にも関わらず観光資源としても十分生かされてない現状の課題を鑑み、ロゴマークや広報のあり方、飲食店のブランディング、さらに遺跡を生かす修景計画や施設計画について、解決策に資するデザイン提案の作成に取り組んだ。 馬頭地区商店街のプロジェクトは、前述のプロジェクトと並行しながら、取り組み方法について検討した。①該当する事業所や店舗を二人一組で廻り、意見交換をしながらアンケート調査を行う。②街を丹念に歩いて、街の構造を読み解いたり、街の特徴となる特性をピックアップしたりする。③①②から商店街の課題を明確化し、将来に向けての構想について考え方をまとめる。④③のまとめを基に、将来構想案を具体性のある地域計画案としてまとめる。以上の4段階で進め、年度末に地域のホールで町民の方々を前に基本構想案として発表を行なった。 最終年度である平成31年度は、新たな授業課題における地域と連携したデザインプロジェクトを行いながら、馬頭地区商店街のプロジェクトについて、2年間の成果を総合して、基本構想案提案に至る過程の検証を行いつつ、実技課題としての可能性・問題点などを検証し、地域プロジェクトと連携したデザイン教育プログラムの有効と思われる試案を作成し、提案を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者による継続した調査や研究室ゼミ生とともに行ったアンケート調査やまち歩き現地調査の結果を踏まえて、将来構想案をまとめ、連携先の町民の方々に向けて発表することができ、全体としては概ね予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
新たな授業課題における地域と連携したデザインプロジェクトを並行して進めながら、馬頭地区商店街のプロジェクトについて、2年間の成果を総合して、基本構想提案に至る過程の検証を行いつつ、実技課題としての可能性・問題点などを検証し、地域プロジェクトと連携したデザイン教育プログラムの有効と思われる試案を作成し、提案を行う予定である。
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