研究課題/領域番号 |
17K04743
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
梶原 良成 宇都宮大学, 共同教育学部, 教授 (70334076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | デザイン教育 / 地域デザイン / デザインプロジェクト / 美術科教育 / 課題発見解決型 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で、これまで7回に渡って自治体と連携し、継続して行ってきたデザインプロジェクトが中止となった。そのため単発の地域デザインプロジェクトを、地域グリーンツーリズムのNPOと連携することとして、授業課題を行った。コロナ下であり、現地での活動は最終発表時のみとし、途中段階での活動は全てZoomを利用してのリモートで行なった。直接の現地調査ができないなかではあったが、これから事業を展開するにあたっての、ロゴマークや広報のあり方、地域と連携したブランディング、さらに農業体験先での民泊施設の修景計画や施設計画について、解決策に資するデザイン提案の作成に取り組むことができた。 また、これまでの7回の地域プロジェクトの取り組みと今後の展望について、令和元年度に発表した論文をさらに発展し、学会で口頭発表を行なった。 令和2年度に行う予定であった馬頭地区商店街のプロジェクトについては、令和元年度末に基本構想案としてまとめて町民の方々を前に研究室で発表を行った取り組みについて、さらに整理して内容をよりわかりやすいもののまとめて、地元商店街の方々に発表を行う予定であったが、コロナ禍の影響で進めることができず、今後の状況も見通せないことから、中止することとした。 最終年度となる令和3年度は、新たな授業課題における地域と連携したデザインプロジェクトを行いながら、令和2年度の学会での口頭発表を踏まえて全てのプロジェクトの総括を行い、実技課題としての可能性・問題点などを検証して、地域プロジェクトと連携したデザイン教育プログラムの有効と思われる試案を作成し、提案を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
これまで継続してきた自治体と連携した地域デザインプロジェクトが新型コロナウィルス感染症のため中止となり、別の連携先を見つけてリモートで行うことで補ったが、研究としての積み重ねが失われて、大きく進展させることができなかった。 また、これまでの成果をまとめた論文にさらに考察を加えた学会口頭発表をすることができたが、基本構想案提案に至る過程の検証がコロナ禍のために十分に進めることができず、地域プロジェクトと連携したデザイン教育プログラムの試案を作成するまでに至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新たな授業課題における地域と連携したデザインプロジェクトを並行して進めながら、令和2年度の学会での口頭発表を踏まえ、これまでの成果を総合して、基本構想提案に至る過程の検証を行いつつ、実技課題としての可能性・問題点などを検証し、地域プロジェクトと連携したデザイン教育プログラムの有効と思われる試案を作成し、提案を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響で、研究の対象となる活動が滞り、その他の研究活動も含めてほぼリモートとなり、支出が予定より大幅に下回った。 令和3年度は、できるだけ多くの活動を実地および対面で行う予定であり、活動に関わる費用や、研究に関わる物品や消耗品などに使用する予定である。
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