研究課題
基盤研究(C)
本研究は、教員養成大学の授業において、地域事業者と連携して、デザインによる課題発見解決を試みるプロジェクトに取り組み、リアリティのあるデザイン教育にアプローチする方法を検討することが目的である。デザインマッチングを通して、事業者の話を聞いたり周辺の地域資源に着目したりしながら、受講者各自の視点で課題を見つけ、それに応答する回答を見出す過程を経ることで、課題発見解決型のPBL(project-based learning)としてデザインの授業に資するプログラムの道筋を見出すことができた。
教科教育学
デザインが社会での関係を作り出したり調整したりする活動であることは認識されてきているが、それを理解するためのデザイン教育として実際の授業に組み入れていくための方法論についてはまだまだ未開拓である。本研究はそれに先鞭をつけるかたちで、実際に地域事業者と連携するプロジェクトに取り組む授業を通して、プログラム構築の道筋をつけたことに少なからぬ意義がある。