令和元年度の研究は、(1)調査結果・研究結果の多角的分析とまとめを行い、(2)学習モデルを明らかにし有効性、妥当性を報告、(3)研究成果をWeb等で公開し教育の場で活用できるようにすることであった。 (1)については、平成元年度前半に研究協力者と3回の検討会を実施し、教員養成学部生に授業理解を深めさせ、より深い学びを創出する力量を養うことを目指したモデル授業提示のための研究授業について、東京都中学校美術科担当教員に実施した質問紙調査の結果も踏まえ協議・検討した。 (2)上記(1)で検討した研究授業を小中学校で実施し、児童生徒への質問紙調査を通して成果を検証した。教員養成学部生に授業理解を深めさせるためのモデル授業においては、学生に日常的な事象が学習主題化されるプロセスを体験させながら、熟練した教員の作成したモデル授業が示す①②③の3つの教師の意識の存在と意味に気づかせていくことが有力な方略として考えられた。①学習主題への深い理解や解釈、②学習・活動・探究方法の選択への意識、③授業全体構造や学習環境への意識である。 (3)については①実施した講演会記録、②実施した教育研究フォーラムにおける講師による講演記録、③モデル授業指導案、④研究協力者による座談会、その他を掲載した報告書(3月25日発行)を作成したほか、報告書の内容を作成したホームページ(所属大学サーバー使用)にて一部閲覧可能とした。(http://www.u-gakugei.ac.jp/~t-aida/topics.html)
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