研究課題/領域番号 |
17K04759
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
折川 司 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90401877)
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研究分担者 |
滝浪 常雄 名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 教授 (40516986)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学校読書 / 日露比較 / 読書の質 / 中学校 |
研究実績の概要 |
延長申請をして臨んだ令和2年度は,研究成果を石川県内の関係機関に提供し共有してきた。成果提供先としては,石川県教育委員会学校指導課や金沢市立玉川図書館及び金沢市立玉川こども図書館,金沢こども読書研究会,石川県内の小中学校教員である。中学生の読書活動を充実させる上で図書館司書や学校教員らによる読書への誘いは非常に有効であり,今後さらなる拡充の必要性があることを示しつつも,ソフト面での働きかけだけでは限界があるということを理解してもらうことはできたと認識している。 しかしながら,令和元年度にやり残したモスクワ市の教育界への成果提供については,残念ながら令和2年度においても実現できなかった。令和元年度末に,新型コロナウイルスが発生し,その急激な蔓延によって,感染の終息が見えないロシアへの渡航が事実上困難になった結果,平成29年度からの研究成果をモスクワ市の教育研修会等において共有する計画を実行することができなかった。ロシア国立研究大学高等経済学院附属学校のトゥリャコーバ博士や現地協力者のリプキン氏らの協力を得ながらオンラインでの成果共有も考えたが,ロシアの特にモスクワ市付近の学校や教育委員会等が教員研修どころではない状況に置かれており,ロシアで共有する計画は翌令和2年度に持ち越すこととした。しかしながら,世界的な感染拡大は終息することなく,残念ながら令和2年度中もロシアへの渡航は困難であった。そのため,再延長を申請し,令和3年度にモスクワ市での研究成果共有をする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの世界的な蔓延によってロシアへの渡航が事実上不可能となっていたため研究成果をモスクワ市の教育研修会等において共有することができなかったことから,遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は,ロシアに渡航し,モスクワ市の教育研修会等において成果を共有する。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末に予定していたモスクワ市教育研修会等での成果共有が実施できなかったことが大きい。また,研究分担者がロシアや他国の不安定な情勢にセンシティブになり,前年度までに渡航調査が実施できなかったことも理由として挙げられる。
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