研究課題/領域番号 |
17K04759
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
折川 司 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90401877)
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研究分担者 |
滝浪 常雄 名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 教授 (40516986)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 学校読書 / 日露比較 / 読書の質 / 中学校 |
研究実績の概要 |
令和3年度は,研究がまったく進展しなかった。 令和元年度中に,平成29年度から続いた本研究の成果をモスクワ市の教育界に提供することが計画されていた。それはロシアの文学教育・読書教育と日本のそれらとの差異を具体的に共有し,互いの欠損部をうまく補うための智恵を出し合う場として,いくつかの規模で対面での実施を構想していた。しかしながら,非常に残念なことに,令和2年度に続いて令和3年度においても研究成果の共有を実現することはできなかった(日本国内においては,論文や研究発表,学校教員向けの講話・講演等を通して共有してきている)。 その理由としては,第一に,令和元年度末に発生したコロナ感染がロシア国内においては一時も収まることがなく,それどころかますます猛威を振るう中,ロシアへの渡航の機会をなかなか見出せなかったことが挙げられる。第二は,2月末にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まったことである。ウクライナ侵攻は,予想を超えて長期に亘るものとなりそうであり,和平への道筋も不透明である。さらに西側諸国とのパイプは全壊した感があるため,本研究の見通しももてなくなってきている。 こうした状況のため,ロシアへの渡航ができないのはもちろんのこと,本研究に賛意を示し,現地での研究協力,助言,ロシア教育省へのインタビューや各種学校の視察等の調整や受け入れをしてきてくれたモスクワとモスクワ近郊にいる様々な関係者との連絡すら次第にとれなくなってきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスのロシア国内での蔓延が収束の兆しを見せないことに加えて,ウクライナへの軍事侵攻も始まり,ロシアへの渡航が事実上不可能となっていることから,遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの感染状況とウクライナ軍事侵攻の状況によるが,令和4年度はロシアに渡航し,モスクワ市の教員研修会等において成果を共有する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたモスクワ市教員研修会等での研究成果の共有が実施できなかったことが大きい。ロシア国内のコロナ感染とウクライナ侵攻によるが,令和4年度はモスクワ市を訪れ,研究成果を共有し,両国の読書教育を充実させるための協議を行う。
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