今後の研究の推進方策 |
<研究課題1>に関しては,文献調査,海外共同研究者のウアラス教授(ドイツ・ハイデルベルク教育大学)やトク博士(米国・カリフォルニア州立大学)との意見交換を通じて,考察を続ける。ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)の言う「拡張された芸術概念」や「生きる術として芸術」といった理念的枠組み,ヴィジュアル・カルチャー,マルチメディア時代のアートの拡がり,既存の題材との関係性などについて,2017年改訂学習指導要領の中核事項とも関連させ,小論にまとめる。 <研究課題2> 前年に引き続き,以下の研究協力者との打ち合わせ会議の場で,代表者は,課題1に関する報告を行い,各協力者は,先行実践を学び,検討・実施・検証する。「光を活かした題材」,3D機器を利用した題材,「鑑賞遊び」題材を発展させるとともに,木片題材や描画材を工夫した平面題材に拡げて実施・検証していく。 <研究協力者> 岡田陽子(四天王寺大/奈良佐保短大非常勤),石垣倫生(近大附属高),田邊憲幸(茨木市立東中),吉田和子(御所市立葛上中/常磐会学園大非常勤),尾西啓充(平群町立平群小),松本隆行(大和郡山市立郡山南小),麻生実希(奈良育英学園幼稚園),辻大地(こどもアートスタジオ),赤座雅子(子ども絵画造形教室Kids'craft主宰),宮崎藤吉(独立研究者),加舎章二郎(独立研究者),臼井佳奈(奈良教育大学院生) ほか。 <研究課題3> これらの成果をふまえて大学での教師教育に取り入れ,また現職教員向けに2018年8月開催の現職研修会(中高向け免許更新講習)で実施をする。また,2018年11月開催の日本教育美術連盟主催第69回造形表現・図画工作・美術教育全国大会奈良大会(幼小中高教員の全国大会)とも連動させて,教員研修を進める。
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