本研究の目的は,教科の固有性と共通性を視点にして,社会系教育の学力形成論を理論的・実践的に究明することにある。日本や海外(主にアメリカ)の事例に手がかりを求め,以下の成果を得た。第一は,社会系教科の固有性および他教科との共通性や横断性の観点から,社会系教育のカリキュラムや授業の構成とそれらが育成する学力の特質を検討したことである。第二は,学力形成を促すための教師の姿勢を明確にしたことである。第三は,学力形成を支える教科横断的な取り組みについて明示したことである。第四は,学力形成を促す授業の具体像を構想したことである。
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