研究課題/領域番号 |
17K04791
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
永田 忠道 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (90312199)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 教育学 / 教科教育学 / 東アジア / 都市環境生活教育 |
研究実績の概要 |
平成29年度は,東アジア各国において都市環境生活として今どのような資質・能力の育成が期待されているのか,東アジア各国において以前はどのような資質・能力が望まれていたのか,について各国を研究対象基盤とする研究協力者との現状分析調査と史料分析調査,そして循環的往来による議論を実施した。第1回研究委員会を7月に開催し,研究代表者,研究協力者全員で構成する研究委員会において,3年間の研究の進め方,分担等について検討を行った。その後は,研究委員会の検討を受け,研究班ごとに研究を進めた。必要に応じて,研究班別会議を2回程度開催した。各研究班の今年度の研究内容は次の通りである。①空間軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,地理教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。②時間軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,歴史教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。③社会軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,公民教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。第2回研究委員会を2月に開催し,各研究班の約1年間の研究成果を全員で共有した。また,平成29 年度の研究進捗状況を確認し,次年度以降の研究内容・計画・方法等の検討・見直しを行った。特に,研究班それぞれの独自の進捗状況は大事にしながらも,市民性の観点での共通意識も見失わないように留意することも再確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度は,以下の活動実績から,本研究はおおむね順調に進展していると考えている。東アジア各国において都市環境生活として今どのような資質・能力の育成が期待されているのか,東アジア各国において以前はどのような資質・能力が望まれていたのか,について各国を研究対象基盤とする研究協力者との現状分析調査と史料分析調査,そして循環的往来による議論を実施した。第1回研究委員会を7月に開催し,研究代表者,研究協力者全員で構成する研究委員会において,3年間の研究の進め方,分担等について検討を行った。その後は,研究委員会の検討を受け,研究班ごとに研究を進めた。必要に応じて,研究班別会議を2回程度開催した。各研究班の今年度の研究内容は次の通りである。 ①空間軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,地理教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。②時間軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,歴史教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。③社会軸の視点からの都市環境教育分析班:東アジア各国の最新の教育課程,公民教科書,副読本における都市環境教育の予備的な分析調査等を行った。第2回研究委員会を2月に開催し,各研究班の約1年間の研究成果を全員で共有した。また,平成29 年度の研究進捗状況を確認し,次年度以降の研究内容・計画・方法等の検討・見直しを行った。特に,研究班それぞれの独自の進捗状況は大事にしながらも,市民性の観点での共通意識も見失わないように留意することも再確認した。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度前半は,平成29年度からの分析を継続させ,東アジア各国の空間軸・時間軸・社会軸の各視点における都市環境生活の資質・能力やその育成の論理を明らかにして,その成果を中間報告会及び全国社会科教育学会の研究大会で発表する。 平成30年度後半からは都市環境教育カリキュラム空間領域開発班,都市環境教育カリキュラム時間領域開発班,都市環境教育カリキュラム社会領域開発班へと研究班の編成を都市環境教育の分析班から,空間・時間・社会の各立場からの都市環境教育カリキュラム開発班に再編して,東アジア地域での汎用性と独自性を併せ持つ都市環境生活の資質・能力を織り交ぜたカリキュラム試案の検討を進める。 平成30 年度の計画・方法としては,①第3回研究委員会(4月予定)において,中間報告会での発表に向けて,発表の内容構成・分担の確定とこれまでの研究の整理等を行う。②研究班ごとの研究(第3回研究委員会以降)として,平成30年度前半の班において,研究の整理・中間報告会の発表準備を進める。③第4回研究委員会及び中間報告会(9月予定)として,中間報告会の発表原稿を持ち寄り,最終確認と報告を行う。また,平成30年度後半以降の新たな研究班を立ち上げ,各研究班においてカリキュラム試案作成のための検討を行う。④研究班ごとの研究(第4回研究委員会以降)として,平成30年度後半以降の研究班において,カリキュラム試案作成を進める。
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