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2019 年度 実績報告書

多様な学校現場の状況に対応し得る協働的な社会科授業研究方法論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K04796
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

梅津 正美  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60284329)

研究分担者 峯 明秀  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10379323)
加藤 寿朗  島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30274301)
南浦 涼介  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60598754)
中本 和彦  龍谷大学, 法学部, 准教授 (80513837)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード社会科授業 / 授業研究方法論 / 協働 / 対話 / 実践共同体 / 教員養成 / 教員研修
研究実績の概要

本研究では、研究者と多様なキャリアの学校教師(実践者)が意味ある共同体をつくり出し、協働と対話を通して、多様な学校・教室の中で教師と子どもがつくり出す授業実践と授業理論との関係を的確に捉え、その授業研究のプロセスを描き出して、学校現場における具体的な授業改善と授業力向上の手だてを明らかにした社会科授業研究方法論の構築をめざした。
研究実績は、大きくは下記の3点である。
1.学校現場の教師による実践共同体が為す授業研究を、①理論から実践をつくる授業研究、②実践から理論を紡ぐ授業研究、③子どもの経験から授業をつくる授業研究、④個別教師の経験とライフストーリーから生まれる授業研究、⑤多様な教育観を持つ教師の協働・対話から生まれる外国人児童のための授業研究に分類し、個々の授業研究のプロセスとその特質を記述・分析することにより、授業研究における理論と実践との関係を、認識論(客観主義と社会構成主義)、研究主体(組織と個人)、授業を取り巻く社会文化的状況や環境を視点に説明する「授業研究方法フレームワーク」を提案した。
2.協働・対話を原理とする社会科授業研究方法論を構築し提案した。具体的には、大学研究者と大学附属学校教師及びキャリアの異なる様々な校種の学校教師あるいは多様な教育観を持つ教師達が、自分たちの授業実践と内在する授業理論について、構想・実践・観察・省察・再考・再構成の「ダブル・ループ」のプロセスをたどる授業研究を遂行する方法論を提案した。
3.協働・対話を原理とする社会科授業力形成の教育(研修)プログラムを構成し、教員養成大学や地域の授業研究会あるいは教員研修において実践した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] カリキュラムマネジメントに基づく社会科「授業開き」単元の構想2019

    • 著者名/発表者名
      梅津正美
    • 雑誌名

      教育科学社会科教育

      巻: 56巻4号 ページ: 4-9

  • [学会発表] あなたは何のために実践を研究するのか?-「今、ここ」の場を変えていくための実践とその発信の方法をめぐって-2019

    • 著者名/発表者名
      南浦涼介・渡邉巧・齋藤眞宏・善元幸夫・溝口和宏
    • 学会等名
      第68回全国社会科教育学会全国研究大会
  • [学会発表] 「深い学び」の実現とは-コンピテンシー・ベースの社会科教育の構築-2019

    • 著者名/発表者名
      加藤寿朗・梅津正美・岡崎誠司・樋口雅夫・中村怜詞・桑原敏典
    • 学会等名
      第68回全国社会科教育学会全国研究大会
  • [図書] 社会科教育の未来-理論と実践の往還-2019

    • 著者名/発表者名
      西村公孝・梅津正美・伊藤直之・井上奈穂編著
    • 総ページ数
      257
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1582-1
  • [図書] 協働・対話による社会科授業の創造-授業研究の意味と方法を問い直す-2019

    • 著者名/発表者名
      梅津正美編著
    • 総ページ数
      298
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1611-8
  • [図書] 社会系教科教育学研究のブレイクスルー-理論と実践の往還をめざして-2019

    • 著者名/発表者名
      社会系教科教育学会編
    • 総ページ数
      343
    • 出版者
      風間書房
    • ISBN
      978-4-7599-2300-1

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公開日: 2021-01-27  

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