小学校英語科が始まり「文字と音声の関係」が重要な知識となったが,フォニックスやアブクド読み以外の指導法はないのか。そもそも綴りと発音の間に,指導すべき分かりやすい対応など存在するのだろうか。日本語はカナ1文字に相当するCV音節が基本単位なので,基本語の音節末に子音が頻出する英語を学習する際に音節末に母音が挿入されるが,このような音素配列規則の影響については,促音や長音に代表される特殊音節や子音後の母音挿入を対象とした音韻論的音素分析による記述が主流だった。本研究では日本語の特殊音節から離れて英語の子音連鎖に着目し,学習者の発話の音声的実態を測定し,英語母語話者との違いについてデータを示した。。
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