本研究は2012年度から中学一年生・二年生段階において必修化となった柔道授業について、安全性の確保と種目特性を味わうカリキュラムを開発することを目的として実施された。 三年間の研究期間で、必修化以降の学校現場の実態を教員、生徒、保護者を対象とした調査で明らかにした。そのうえで安全に授業が展開できるような学習指導の在り方について、教員、研究者、専門家らで検討を重ね、研究協力校で実証し一定の成果を得ることができた。またカリキュラム開発の過程では、生徒の発達段階や特性を味わうことに重点を置き、基本動作や基本となる技の習得過程でゲーム形式の攻防を取り入れた授業モデルを開発することができた。
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