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2017 年度 実施状況報告書

英語コミュニケーション力と協調的問題解決力を養成するドラマ教育の開発と体系化

研究課題

研究課題/領域番号 17K04809
研究機関文教大学

研究代表者

塩沢 泰子  文教大学, 国際学部, 教授 (90265504)

研究分担者 草薙 優加  鶴見大学, 文学部, 教授 (50350335)
齋藤 安以子  摂南大学, 外国語学部, 教授 (60288967)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードドラマ手法 / 社会人基礎力 / 異文化理解 / 社会問題 / ワークショップ / 演劇 / DIE / TIE
研究実績の概要

①学会発表:ドラマと言語教育の融合を扱う国際学会Scenario(国際語学演劇学会@アイルランド)で、前科研プロジェクト(基盤研究 (C) H26~H28年度)の報告をし、さらに本研究のテーマについて議論して示唆を得た。大学英語教育学会(@青山学院大)でもドラマ手法を英語教育に導入することについて発表を行った。
②英語ドラマワークショップ実施:2泊3日の合宿形式で大学生対象に約15時間のワークショップを実施し、ドラマ手法の開発と量的・質的データ採取を行った。H29は台湾から台湾人、ドイツ人、インド人の参加を得、異文化理解に関する示唆も得た。本ワークショップからは社会的基礎力や異文化理解に関する項目への事前・事後の自己評価に加え、自由英作文も課し、参加者の変容の実態を把握することができた。本結果の一部は30年度に国際学会で発表予定である。
③授業でのドラマ手法実践:研究代表者らの授業「専門ゼミナール」、「英語オーラル・コミュニケーション論」、「英語とメディア」(塩沢)、「English Language Teaching」、「English for Specific Purpose」「文化演習」(齋藤)、「Reading」(草薙)において英語で社会問題を考える手法としてドラマ手法を取り入れ、毎回フィードバックを得た。
④劇発表・鑑賞と事前・事後ワークショップ:研究代表者らが指導する学生を含め、複数大学の学生が一同に会しての英語劇発表会(12月に実施。100名以上参加)を通して、練習・発表・鑑賞とワークショップによる学生の変容に関して、量的・質的データを得た。
⑤劇鑑賞についても英語劇団を招聘し、その前後に適切な指導を行い、学習効果を上げた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

下記のように前年度までの科研研究を総括し、本研究の初年度としてのドラマワークショップの実施や学会等でのドラマ手法の普及を十分に行ったため。
アイルランドでの国際学会Scenarioで、前科研プロジェクト(基盤研究 (C) H26~H28年度)の報告をし、さらに本研究のテーマについて議論して示唆を得た。また、欧州を中心とした世界各地におけるドラマ教育に関する知見を得た。
英語ドラマワークショップを2泊3日の合宿形式で大学生対象に実施した。それによりドラマ手法の開発と量的・質的データ採取を行い、貴重な結果を得た。本ワークショップからは社会的基礎力や異文化理解に関する項目への事前・事後の自己評価に加え、自由英作文も課し、参加者の変容の実態を把握することができた。本結果の一部は30年度に国際学会(IDIERI@オークランド大学)で発表予定。
研究代表者らの授業「専門ゼミナール」、「英語オーラル・コミュニケーション論」等でドラマ手法を実施し、社会問題を考える手法としてドラマ手法を取り入れ、毎回フィードバックを得た。この成果は社会問題と向き合う手法としてのドラマを取り入れた教科書に結実した。
上記に加え、劇発表・鑑賞と事前・事後ワークショップも実施し、総合的にドラマ教育の普及に努めて成果を上げた。

今後の研究の推進方策

昨年はドラマ手法とその有効性についての学会発表ならびにドラマワークショップの実施等、多くの成果を上げたが、今年度以降はさらにこれらを進化・深化させるとともに、ドラマ手法を用いた教育活動(DiE)と劇鑑賞による教育(TiE)を融合させ、演劇の鑑賞の前後に充実したワークショップを行い、教育効果を高めることと、これまでの成果を踏まえて学会や地域の研究会等でドラマ手法を普及することに注力したい。
本年度はDiEとTiEの相乗効果を検証するため、研究者それぞれの職場で劇鑑賞とその前後のワークショップを実施し、学生の変容をアンケートならびに自由作文等でデータを取りたい。
また、毎年異なるテーマのもとに入念に計画して実施し、参加者からの評価の高い合宿方式のドラマワークショップも推進していきたい。

次年度使用額が生じた理由

会議が諸学会と重なり、予定より旅費が少なくて済んだ。その分、2018年度に本研究の主眼である、劇鑑賞と事前・事後のワークショップの関係をより深く探るため、劇団の招聘費用や会場費に充てる予定である。また、学会や地域の研究会を通してのドラマ教育の普及活動にも活用する予定である。
さらに、海外でのドラマ教育の視察、情報交換を兼ねた学会参加を予定している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Overcoming Shyness: Promoting Leadership and Communication through English Drama Camp in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Yasuko Shiozawa & Eucharia Donnery
    • 雑誌名

      SCENARIO Journal

      巻: 11-2 ページ: 15-31

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Building bridges between people2018

    • 著者名/発表者名
      Yasuko Shiozawa & Eucharia Donnery
    • 学会等名
      IDIERI 9th conference
    • 国際学会
  • [学会発表] 学習者が内容あるアウトプットを英語で行えるようにするための教授言語選択  EMI or Not: Pursuing Meaningful Output in the Target Language by Learners2017

    • 著者名/発表者名
      齋藤 安以子
    • 学会等名
      JACET関西支部秋季大会
  • [図書] 戯曲で学ぶ対話力2018

    • 著者名/発表者名
      塩沢泰子、草薙優加、齋藤 安以子
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      文教大学出版事務局
  • [図書] 新いつでも群読2017

    • 著者名/発表者名
      草薙優加
    • 総ページ数
      123
    • 出版者
      高文研

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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