研究課題
基盤研究(C)
見えにくい障害等により、小学校の音楽授業で生じている学習上の困難を、整理して示した。これらの問題の機序の詳細は、現時点では完全に明らかではなく、同じに見える問題でも原因は一様ではないという理解を得た。Universal Design for Learning の理論に依拠し、音楽授業のユニバーサルデザインのための今後の課題が明らかになった。図書の出版を通じて、現場の教員を対象に、学習上の困難を引き起こす問題に関する知識と、音楽授業の計画実施における留意点を提示した。
音楽教育
学術的意義は、今後音楽授業のユニバーサルデザイン研究を進めるにあたり、米国CASTが研究・提唱するUniversal Design for Learningの理論に依拠するための基礎を、確立できたことである。社会的意義は、音楽授業で生じている学習上の困難の実態を初めて体系化し、音楽科授業を担当する教員に、必要不可欠な知識を提示したことである。