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2017 年度 実施状況報告書

幼児の音楽表現評定尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04819
研究機関名古屋学院大学

研究代表者

横井 志保  名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 講師 (10352858)

研究分担者 五十嵐 睦美  函館短期大学, 保育学科, 助教 (50782398)
高瀬 慎二  名古屋柳城短期大学, 保育科, 准教授(移行) (60565886)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード音楽的表現 / 演奏のイメージ / 音への集中
研究実績の概要

幼児の日常生活において音楽的表現,中でも楽器を使用したような表現や遊びは自然発生的には難しく,また継続しにくいため一定の保育者の指導や援助を必要とする。よって,その保育者からの影響は大きい。幼児がモノと関わり遊ぶ中,音の探索と発見をすることで表現を生み出すことが認められ,そのような表現の生まれる環境・表現発生の様態に関する研究の蓄積がある一方で,表現を‘させる’指導や援助を避けたいという思いが保育者の援助を曖昧にしている。音で遊ぶ環境を準備することに留まらず,保育者がモデルとなって見せつつ援助することは幼児の持つ表現するイメージを引き起こし,動機となる。しかし,多くの保育者は,活動そのものを評価する時に,幼児の表現が音楽的であるかということよりも,幼児が楽しんでいるかどうかで評価している。音は表現した瞬間から消えていく。保育者は,その一人一人の子どもの表現を瞬間瞬間捉え受け止めなければならない。そして,幼児の未知なる秘めた能力を引き出すことが求められている。本研究は様々な側面を持つ子どもの表現を「音楽する」「音楽している」瞬間に焦点を当て,保育者がその表現を的確に捉えることができるようになるために,音楽表現評定尺度を開発することを目的としている。
そこで,平成29年度は「音楽する」とは何であるのかを明らかにするための調査を実施した。世界的に活躍しているマリンバ奏者であり,幼児や保育者養成校にて指導をしている2人の音楽家に「音楽する」または「音楽している」とは,どのような状態や条件があるのか,インタビュー調査により表現の指標を明らかにしようと試みた。インタビューの内容をSCATにより分析した。その内容は平成30年度に開催される日本保育学会,環太平洋乳幼児教育学会(PECERA)にて発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インタビュー調査により,子どもが音楽するとはどのような状態や条件があるのかについては概ね明らかとなったが,幼児の表現遊びの場面記録映像から「音楽している」と感じられる場面を抽出してもらい指標を詳しいものにしようと計画していたが,場面抽出が未だされていないため。

今後の研究の推進方策

これまでに収集してきた実践や観察による表現遊びの場面に加え,実験的な実践を重ね,場面の収集に努めて音楽家より具体的場面の抽出を依頼し,計画の遅れを取り戻す。
平成30年度の計画については,予定通り推進する。

次年度使用額が生じた理由

当初購入計画していたビデオカメラとノートパソコンを実験的な実践を実施しなかったことで購入しなかったが,平成30年度には実験的な実践を実施する予定であるので,これらを購入し,実践と学会の発表に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 保育における子どもの音楽的表現に関する研究-「音楽する」子どもをどのように捉えるか-2017

    • 著者名/発表者名
      五十嵐睦美,横井志保
    • 学会等名
      日本音楽教育学会
  • [学会発表] How children make sounds into music (2)―Focus on a drumming expression with a company ―2017

    • 著者名/発表者名
      横井志保
    • 学会等名
      Pacific Early Childhood Education Research Association
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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