本研究では,現在増加している小規模小学校を対象に,①体育授業や運動・スポーツに対する態度などの実態調査を行い,②少人数でもできる体育教材を開発し,小規模小学校の体育授業モデルとして現場に提案していくことを目的とした。本研究の結果,①では,小規模小学校に所属することが運動有能感等に負の影響を及ぼすことは確認されなかった。また,②では,発達段階を考慮しながら少人数でもできるよう技能の緩和やルール・場づくりを工夫したゲームづくり,チーム内で一人一人の役割を明確にする話し合い活動の設定によって,連携プレーの楽しさを十分に味わわせられることが示唆された。
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