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2018 年度 実施状況報告書

「実生活や各教科等の学習に機能する読解力」育成カリキュラム及び教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04833
研究機関京都女子大学

研究代表者

水戸部 修治  京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (80431633)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード読解力向上 / カリキュラム / 国語科学習指導 / ベルリン市 / 言語活動
研究実績の概要

ベルリン・ブランデンブルグ州立学校・メディア研究所を訪問し、言語教育担当Mrs.Irene Hoppe氏より一昨年改訂・実施されているベルリン・ブランデンブルグ両州の、各教科で育成する言語とメディア利用の能力に関する学習指導要領の内容構造について詳細な聞き取りを行った。その結果、各教科等における言語教育の意義、言語能力及びメディアリテラシーそれぞれについて、6年生段階と10年生段階で身に付けるべき能力を系統的に示していることなどを、管見では我が国では初めて明らかにすることができた。
ベルリン市内の基礎学校、Johann Peter-Hebel-Grundschuleを視察。Mrs. Claudia Wenzel 氏の低学年のドイツ語の授業を参観するとともに、授業後その学習指導の趣旨や年間を通した実践の成果などについて聞き取った。 Wenzel 氏は低学年の言語教育に精通しており、当日も優れた授業実践を展開していた。
シュパンダウ区の市立図書館を訪問し、区内の基礎学校の4年生のクラスを対象とした読書教育の実践を視察するとともに、日常的な基礎学校との連携の状況等について聞き取りを行った。また、ベルリン市の青少年文学センターを訪問し、基礎学校の児童を対象とした読書活動の状況を調査した。その結果、ベルリン市内の関連教育機関の、基礎学校と連携した取組の状況を明らかにすることができた。
読解力向上に関する指導実践経験の豊富な小学校教諭等からなるワーキンググループを編成し、実践及び教材を収集している。授業に直接かかわる内容のみならず、学校の現状や初任者の研修の実情などについても情報交換し、学校で実際に機能するカリキュラムや教材開発のポイントを明らかにすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究においては、カリキュラムの作成・開発については、現在の学校が置かれている状況を慎重に把握しながら進めていく必要があることから時間を要してはいる。しかし、特にベルリン市において作成された各教科で言語能力育成とメディアリテラシーの向上を図る学習指導要領が作成されていること、及びその概要を明らかにすることができたことなどから、基盤となる情報の整理・分析が進んだため、おおむね順調であると考えている。

今後の研究の推進方策

今回のベルリン市の調査訪問によって得た情報を整理する。特に、各教科で言語能力育成とメディアリテラシーの向上を図る学習指導要領について、より詳細に分析し、我が国の教育における読解力向上に役立てられるようにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] ベルリン市の基礎学校段階におけるドイツ語教育の現状2019

    • 著者名/発表者名
      水戸部修治
    • 雑誌名

      京都女子大学「発達教育学部紀要」

      巻: 第15号 ページ: pp.47-54

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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