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2020 年度 実績報告書

小学生の健康改善と体力向上を目指した総合的学習での教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04834
研究機関北海道教育大学

研究代表者

神林 勲  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70214731)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード起床時体温 / 体力・運動能力 / 自律神経系活動 / 睡眠時間 / 立位姿勢 / 学習プログラム / 生活習慣
研究実績の概要

令和2年度では前年度で行うことができなかった測定(3・4年生以外)を追加することを模索したが,コロナの感染状況が改善せず追加測定には至らなかった.そのため,3・4年生の分析を進めるとともに,これまでの成果を論文や学会発表で公表し,「Science Impact」において児童の体力・運動能力と健康に対する学校教育の重要性について広報を行った.
3年生70名(男子36名,女子34名)と4年生68名(男子37名,女子31名)の計138名を対象に,起床後から朝食までの間に10分間,腋下で起床時体温を7日間連続で測定した結果を分析した.そして7日間の平均値が36℃未満を低体温群,36℃以上を標準体温群とした.また,対象の生徒に質問紙を配布し,自宅に持ち帰り7日間にわたり保護者と伴にアンケートに回答してもらった.アンケート内容は,睡眠,食事,排便,運動時間(体育の授業以外)およびスクリーンタイム等であった.さらに,児童は連続する7日間の内,休日(土日)をはさむ金曜日と月曜日において,登校後から1時間目の開始までの間に自律神経系活動をパルスアナライザープラスビュー(YKC社製)を用いて心拍変動解析によって測定した.分析に供したのは,総自律神経系活動,交感神経系活動,副交感神経系活動および自律神経系活動バランスであった.低体温群と標準体温群の割合は,それぞれ27%と73%であった.低体温群と標準体温群について,睡眠,食事,排便,運動時間(体育の授業以外)およびスクリーンタイムを比較したところ,群間に特徴的な傾向は認められなかった.自律時神経系活動についても同様の結果であったが,低体温群の自律神経活動測定時の心拍数が高い傾向にあったことから,低体温群は交感神経系活動が優位になる傾向があり,自律神経系活動に乱れがある可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 小学生の立位姿勢の型と生活習慣との関連2021

    • 著者名/発表者名
      石橋勇司・須合幸司・木本理可・塚本未来・秋月茜・上家卓・武田凉子・神林勲
    • 雑誌名

      北海道体育学研究

      巻: 第56巻 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子どもにおける平日と休日の睡眠状況の変化が自律神経系活動に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      木本理可・須合幸司・塚本未来・秋月茜・東郷将成・石橋勇司・内田英二・神林勲
    • 雑誌名

      藤女子大学保育学科研究紀要

      巻: 第3号 ページ: 26-31

  • [学会発表] 小学生の立位姿勢の型と生活習慣との関連2020

    • 著者名/発表者名
      石橋勇司・須合幸司・木本理可・塚本未来・秋月茜・上家卓・武田凉子・神林勲
    • 学会等名
      令和2年度北海道体育学会特別大会

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公開日: 2021-12-27  

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