研究課題/領域番号 |
17K04834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
神林 勲 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70214731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 起床時体温 / 体力・運動能力 / 健康教育プログラム / 生活習慣 / 自律神経系活動 / 低体温児 / 小学生 |
研究成果の概要 |
起床時体温の測定により低体温児(36℃未満)とされた小学生の体力・運動能力の実態や生活習慣との関連,睡眠時間が自律神経系活動に与える影響を明らかにし,それらの結果から,体力・運動能力の改善に役立つ健康教育プログラム開発と効果検証を目的とした.その結果,低体温児は,標準体温児(36℃以上)よりも体力・運動能力が劣り,生活習慣においては夕食の摂取状況が悪く,交感神経系が緊張している可能性が示唆された.結果を踏まえ,小学生に運動・栄養・休養に関する知識と生活習慣記録を行う健康教育プログラムを実施したところ,体力・運動能力の向上が認められ,本研究で用いた健康教育プログラムの有効性が示唆された.
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自由記述の分野 |
運動生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本社会は急速に夜型化・デジタル化しており,それに伴う生活習慣の変化も著しい.近年,その影響は低年齢化し,子ども達の睡眠,食事および運動にも大きな影響を与えている.しかしながら,子ども達がそれを自覚し,自らを律することは難しい.周囲の大人や学校教育が,適切な成長によい生活習慣について教授することが重要である.本研究では,児童に健康・栄養・運動に関する知識を教授し,自らの生活習慣を顧みる学習プログラムを実施したところ,短期間で体力・運動能力の向上が認められた.この結果は,学校教育における教育内容に一石を投じるとともに,下止まりの状態にある体力・運動能力を向上させる新たな方策を提示するものである
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