昨年に引き続き学校教育におけるタブレットの新しい使い方としての教材開発を実施した。具体的には,ARを用いた磁場の可視化,天体の可視化,力の可視化教材の開発,また,タブレットのスクリーンを用いた力学実験教材の開発を行った。各教材の授業実践を通して,教育における有効性を調査した。研究成果として査読付き論文4本の出版を行った。また,別途4本の査読付き論文を投稿中である。 また,GIGAスクール構想が開始されたことを受け,学校現場の教員が授業の中でタブレットをどのように活用すべきかの検討を行なった。具体的には4QS型の授業の中でタブレットを用いた学習支援システムの有効な活用法を検討した。学習支援システムの利点として学習者の意見を瞬時に共有できるというメリットがあるが,4QSの各ステップにおいてどのように用いるのが有効となるかを調査した。本成果に関して,教員が学校現場において活用することができる指導書を作成し,2020年8月に配布を行うことを検討している。
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