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2022 年度 実績報告書

養成と学校現場をつなぐ、初任者養護教諭のための研修カリキュラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K04851
研究機関金沢大学

研究代表者

河田 史宝  金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (10451668)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード初任者養護教諭 / 研修内容の検討 / 研修時期 / 不安や悩み
研究実績の概要

2022年2月に、養護教諭特別別科の学生に2021年度調査内容(学校に着任し、働き始めた際どんなことに不安を感じそうか)に加えて、病院勤務経験の有無を追加した調査を行った。調査項目は、入職後1年から3年の養護教諭を対象に行った研修会で出されていた不安や悩み16項目(①救急処置(外科的なもの)、②救急処置(内科的なもの)、③子供のけが・病気の種類と診療科、④健康相談の方法、⑤保護者対応、⑥事務(文書作成、電話対応等)、⑦危機管理、⑧校内研修会の計画・運営方法、⑨学校保健委員会、⑩健康診断の運営、⑪健康診断結果処理、⑫健康観察、⑬コロナ対策、⑭執務の中で生じた疑問や問題、⑮学校医とのつながり・関係づくり、⑯その他)を使用した。その結果、病院勤務経験のある学生は5名、病院勤務経験のなかった学生は25名であり、差が大きいため全体的に分析をした。選択項目の多い学生では16項目すべての項目を選択しており、少ない学生で3項目であった。項目の中では、「救急処置(外科的なもの)」が86.7%と最も多く、次いで「保護者対応」83.3%、「健康診断運営」70.0%であった。救急処置(外科的なもの)は、昨年度も93.8%と最も多く、学生にとっては不安要素の一つになっていることが分かった。入職前3月、入職後6月、8月、10月、2月に分けて、月別に研修内容の希望をとったところ、入職前3月が最も多く、その後は2月にかけて減少していた。学生が不安に感じている「救急処置(外科的なもの)」は、養護教諭に求められている専門性につながる分野であり、実践力につながる内容だと考えられた。一人職として勤務する初任者に必要な研修カリキュラムが必要と考えられた。2022年12月に開催された一般社団法人日本養護教諭教育学会第30回学術集会でポスター発表を行い参加者から意見を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 養護教諭特別別科生が終了時に覚える新規採用時の不安-2年間の比較-2022

    • 著者名/発表者名
      河田史宝
    • 学会等名
      一般社団法人日本養護教諭教育学会第30回学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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