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2018 年度 実施状況報告書

21世紀型能力に基づく芸術教科のカリキュラム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04854
研究機関岐阜大学

研究代表者

松永 洋介  岐阜大学, 教育学部, 教授 (90324277)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード国際バカロレア / 芸術 / 音楽 / MYP / 授業構成
研究実績の概要

本年度の目的は、大きく(1)IB実施校の見学、(2)IB機構の訪問、(3)授業実践の計画の3つである。以下それぞれについて述べる。
まず、IB実施校の見学について、今年度訪問したのは、広島インターナショナルスクール(以下HIS)、大阪教育大学附属池田中学校(以下附属池田中)、東京学芸大学附属大泉小学校(以下学大大泉小)の3校である。①HISでは音楽担当の徳永教諭とIBにおける音楽の位置づけについてインタビューするとともにDPクラスの授業を参観した。②附属池田中では、MYPに該当するクラスの授業を参観すると同時に、ユニットプランナーについての情報を入手した。これは日本で指導するときに作成する学習指導案に該当するもので、そこには指導者の考えの他に目的・目標などが記載されている。③学大大泉小ではPYPに該当するクラスの授業を参観した。本来のIBの学習で用いられる問題解決的な探究学習とは少し違っていたが、日本の一条校で実施していく上での単元構成についての示唆を得ることができた。
次に、IB機構の訪問については後述するように延期した。その代わりにIBアジア支部が主催するIB Asia Pacific Regional Workshopへ参加し、大学入学資格としてのIBにおける到達水準を知ることができた。第三に授業実践の計画については、次年度に実施するIBの理念を取り入れた音楽の授業について、実践のための計画について検討を開始した。
なお、これらの研究課題に対してその成果の一部を学会発表した。それは、(1)MYPにおける音楽授業の評価についての一考察、第49回日本国際バカロレア教育学会全国大会(岡山大学)、2018年9月8日、(2)国際バカロレア芸術(音楽)における授業構成の原理、第3回日本国際バカロレア教育学会全国大会(岡山大学)、2018年10月7日の2つである、

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は国際バカロレア本部及び事務局を訪問し、インタビューを行う予定であった。
しかし関係者(日本バカロレア教育学会会長)より事務局がカーディフ(英国・ウェールズ)からハーグへ移転したとの情報を得たのでその確認のために時間がかかった。そのため合わせて予定していた学校視察が現地校の長期休暇に入り、本年度は実施を見送らざるを得なくなった。

今後の研究の推進方策

本年度の計画は(1)授業実践、(2)シンポジウムの開催の2点である。以下それぞれについて述べる。
(1)授業実践
IBの理念を取り入れた授業は、本来継続的に行うことが前提である。しかし、学習指導要領との整合性を考えた場合には現段階では、学習指導要領に示された目標や指導内容との関連について整理するにはもう少し時間が必要である。しかし、探究を中心として単元を構成し、そこに音楽科としての目標や内容を含めた授業を実践することは可能である。そこで、PYPまたはMYPに該当する小中学校を対象として授業を計画し実践する。授業実践は本学附属小学校で行うことを構想し、現在音楽科教諭と協議を進めている。
(2)シンポジウムの開催
IB関係者を招いてのシンポジウムを開催し、探究型の音楽授業の可能性について討論する場とする。その際、(1)で行った授業実践の様子も発表する予定である。IB関係者については現在人選中であるが、国内のIBスクール関係者、文部科学省のIB担当者の他、IB機構本部からも招聘することを計画している。合わせて昨年度より繰り越しているIB本部及び事務局訪問を行う。

次年度使用額が生じた理由

海外視察を新情報により延期したため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] MYPにおける音楽授業の評価についての一考察2018

    • 著者名/発表者名
      松永洋介
    • 学会等名
      第3回日本国際バカロレア教育学会全国大会
  • [学会発表] 国際バカロレア芸術(音楽)における授業構成の原理2018

    • 著者名/発表者名
      松永洋介
    • 学会等名
      第49回日本音楽教育学会全国大会

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公開日: 2019-12-27  

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