研究課題/領域番号 |
17K04861
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
大本 久美子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30548748)
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研究分担者 |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | リーガルリテラシー / 道徳教育 / 消費者市民教育 / 授業開発 |
研究実績の概要 |
本研究では、消費者市民教育の一つの視点として、コンシューマー・リーガルリテラシーに焦点を当て、小中学校における「道徳」カリキュラムの開発を行っている。 平成29年度は、国内の道徳教育の専門家へのヒアリング調査と、韓国の学習指導要領(教育課程)及び教科書の関連部分の翻訳、シンガポールのナショナルカリキュラムの翻訳、教育省・道徳教育担当者へのヒアリング調査を行い、カリキュラム開発の示唆を得た。韓国の道徳教育の現状について、岡山で開催された日本消費者教育学会の全国大会で、その調査結果の一部を報告し、学会誌に投稿した。加えて、コンシューマー・リーガルリテラシーの概念要素である「公正」に関わる韓国における学習内容や学習方法の一部を『生活文化研究』Vol.55に投稿し、論文化した。シンガポール調査の結果については、日本消費者教育学会関西支部研究・実践発表会(平成30年6月)にて報告予定である。同発表会では、2年前に別の研究で訪問した際に入手できたオーストラリアの教科書や教材について、道徳教育の視点から分析を行い、オーストラリアの道徳教育の現状についても報告する予定である。 さらに、平成29年8月に東京で開催されたARAHE(アジア国際家政学会)に参加し、海外から参加していた教育者・研究者と意見交流を行い、カリキュラム開発の示唆を得た。 以上のように、韓国とシンガポールの道徳教育の実態調査を中心に、海外における道徳教育や消費者市民教育の現状や課題を把握することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
韓国とシンガポールの道徳教育の実態調査を中心に、海外における道徳教育や消費者市民教育の現状や課題を大まかに把握することができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、海外の道徳教育や消費者市民教育の学習内容や方法を踏まえ、平成30年度中にカリキュラム開発に着手する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ARAHEの旅費、参加費1名分を別の予算から支出したため、次年度使用額が生じた。平成30年度の「法と教育学会」の参加費、旅費として使用する予定である。
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